出版社内容情報
卑弥呼・持統天皇・紫式部・北条政子・淀君・北政所など、古代から江戸時代まで日本史を動かした魅力的な女性33人を深掘りする。史実に基づきながら、ユーモアをまじえて綴った歴史エッセイ。2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」に登場する人物多数!
内容説明
卑弥呼、持統天皇、紫式部、北条政子、淀君、北政所など、古代から江戸時代まで日本の歴史を動かした魅力的な女性33人を深掘りする。歴史小説の第一人者が、確かな史実に基づきながらユーモアをまじえて綴った傑作歴史エッセイ集。不朽の名著、待望の復刊。
目次
愛憎にもだえた女たち
ママゴン列伝
強きもの―それは人妻
女が歴史を揺さぶるとき
ケチと浪費の美徳
勇婦三態
裏から見た才女たち
著者等紹介
永井路子[ナガイミチコ]
1925年東京生まれ。東京女子大学卒業。64年『炎環』で直木賞、82年『氷輪』で女流文学賞、84年菊池寛賞、88年『雲と風と』ほかで吉川英治文学賞、2009年『岩倉具視』で毎日芸術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
39
2003年に出版されたものですが、鎌倉殿の人気もあり再出版されたのかな?ちょっと女性の描写や言葉が古臭いなあ…とおもったけれど、1925年生まれの人による本だと思えば新鮮です。特に興味深かったのは、戦時中に崇められた女性・幻の神功皇后でしょうか。神話でしか読んだことがなかったこの女性について、著者が語る言葉は無画に染みました。2023/01/03
金吾
32
○古い本ですが、書かれた当時に女性視点での本を書いていることにすごいと感じました。また内容も視点を持ちつつユーモアもあり面白かったです。北条政子、熊姫、細川ガラシャ、亀姫、紫式部、清少納言が面白かったです。2022/12/26
のびすけ
22
時代・歴史小説でよく登場する有名な女性から、今回初めて知る女性まで総勢33人。ユーモアも交えた少しくだけた文章で綴られる彼女たちの実像とエピソード。とても面白かった。今年は大河ドラマに影響を受けて平安の雅な女性たちに魅せられた一年だったけど、この本を読んで、さらにその前の時代の女帝たちや、戦国の世を逞しく生きた女性たちの物語を読んでみたくなりました。2024/12/14
けんけんだ
17
今まで知らなかった歴史上の女性もおさらいできてよかった。楽に読めます2022/11/27
青いうさぎ号
14
中学生?高校生?いやもっと後だったかもしれないけど、とにかく読んだことがある。登場する女性たちのイメージがぶっ壊されてびっくりしたり納得したらしたのを覚えている。大河ドラマを毎年見るようになり、歴史モノも読むようになり、世間のイメージも変わり、更には永井路子さんが亡くなって、改めて読むとやっぱり面白い。新しい発見によって本文が大きく変わった事項には改訂文が入り、歴史は過去に留まるものではなく、後年の解釈や時代の考え方で変わっていくものだと納得。あとがきにあるように「一家に一冊」の本。2024/05/03