出版社内容情報
東京地検特捜部の解体を狙う法務省の思惑に抗い、最高検察庁検事総長の伊東は、自らの直轄組織〈ニチョウ〉を設立した。その統括者に任命された立花が手にした怪しげな投書。それは、十年ほど前に起きた殺人事件への現職検事の関与を仄めかす内容だった! スキャンダルを回避したい法務省や与党法務委員からの圧力のもと、立花が辿り着いた真実とは?
内容説明
東京地検特捜部の解体を目論む法務省に抗い、検事総長の伊東は直轄組織“ニチョウ”を設立した。その統括者に任命された立花の元に届いた、殺人事件への現職検事の関与をほのめかす一通の投書。スキャンダル回避に動く法務省からの圧力の中、立花が辿り着いた真実とは?
著者等紹介
落合洋司[オチアイヨウジ]
1964年広島県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、東京地検公安部検事などを経て弁護士。元東海大学法科大学院特任教授。日本刑法学会会員。これまでに、坂本弁護士一家殺人事件(検事在職時)、朝鮮総連本部土地建物詐欺事件(主任弁護人)などのさまざまな事件に関わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yoshimi
22
ヤメ検弁護士のデビュー作。展開に強引さはなく、とてもわかりやすい。作り込み過ぎないことが元検事である著者のリアルを感じる。ボリュームもちょうど良く、続編も期待。2019/03/23
大先生
8
ヤメ検弁護士の小説。テーマは【冤罪と特捜部の名誉挽回】辺りでしょうか?普段小説をあまり読まないので他の小説と比べて面白いのか否か分かりませんが…先日読んだ「月の満ち欠け」と比べるとイマイチ。なお、ジャンルが違うので、比べること自体おかしいのは承知しています(苦笑)。文章は読みやすいし、ヤメ検だからこそ書ける検察の内部事情等も詳しく書かれていますが…もう少しドキドキ・ハラハラさせて欲しかったというのが正直な感想です。いろいろな点(特に真犯人の動機など)で物足りなさを感じました。2021/10/27
たぬき君
4
元検事の著者ならではの目線で事件の真相を解明していく展開は新鮮であった。検察事務官の役割にも興味を覚えた。ストーリーはあっさりめで少し捻りが欲しかったかな。次作品に期待です。2019/02/02
Norikazu Ishimori
3
元東京地検検事の経験を生かしたリアルな物語。続編書いてくれないかなあ2019/01/29
hajihaji
1
面白かった。義理と人情、規律の大切さを感じました。2019/03/26