出版社内容情報
【文学/日本文学小説】シルクハット・タキシード姿の銘探偵、美貌の建築探偵、才色兼備の女探偵ら個性たっぷりの人気探偵が集結! 思わずうなるオチとともに、8人の作家による、8人の探偵が織りなす8つの謎を描いたミステリーアンソロジーがついに文庫化。
内容説明
凶器不明の殺人、異国での不思議な出会い、少年の謎めいた言葉の真相、自殺者の不可解な死の理由、人間心理を巧みに突くストーカー事件、妊婦の街で起きたドタバタ失綜騒動など…人気作家8人がおくる、多彩な作品を収録した名探偵アンソロジー文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
45
ミステリ作家が創造した探偵たちのオムニバス作品。 メルカトル鮎やキッド・ピストルズ。法月綸太郎などの活躍を短編として納めている。 個人的には麻耶雄嵩の「水難」が楽しめた。 ミステリなのに幽霊を出してくるのは意表を突かれた。 あと二階堂黎人の「ある蒐集家の死」。 残されたダイイングメッセージから犯人が二転三転というのは、短編らしからぬ満足感があった。2025/08/17
papako
41
まさに『饗宴』でした〜。有名どころの名探偵たちが集合しましたね。松尾由美さん以外は知っている探偵だったので、にまにま楽しみました。残念ながら若竹さん、今邑さんは既読でしたが、この固まりで読めたので、満足です。続けて読むと、それぞれの名探偵たちの違いが際立つけれど、どこか一本筋の通ったものを感じます。こういうアンソロジー、私は好きですね〜。2015/03/29
yucchi
39
麻耶氏のみ既読(のはず)。作中の綸太郎がヤサグレてて笑える。読んだ早々内容を忘れかけているのは私の鳥頭のせいなのだろうが、あまり印象に残る内容でなかったなぁ。未読の探偵の長編作品を読んでみたくなるので、入門編としては良いと思った。2016/06/26
momi
30
名探偵アンソロジー!8人の作家が書く8人の名探偵!!麻耶さんの「メルカトル鮎」若竹さんの「葉村晶」今邑さんの「大道寺綸子」は好きな名探偵たちです!すでに読み終えてる作品も含まれていますが、この3作品は、もっと長く読みたいとついつい欲が出てしまいます…。新しい作家さんと出会えるアンソロジー、この作品では二階堂さんの「二階堂蘭子」は、古典的な王道ミステリーといった感じで、大変興味がわきました。2015/05/22
hanchyan@その解釈でいきましょう(笑)
26
採られた名探偵のみならず作家さんの方まで、やたら女性が溌剌として元気に感じられたのは、このところ疲れてるからかも、とか言ったらセクハラか?(笑)。今まで全く未読の篠田さんは「すぐにでもフジTV系でドラマ化されそう、初回海外ロケ敢行の拡大バージョンで、ただし蒼を女性におきかえて」といった印象(笑)。他7人はなんか読んでて、未読作では松尾さんが良かった(「バルーンタウン」読んだときは正直楽しみ方が分からなかったんですスイマセン)。で、全編通じてのマイベストは結局法月さんのやさぐれ具合だったりします(笑)。2015/04/23




