出版社内容情報
【文学/日本文学小説】〈貴族祭〉前日に、ダルマラス村に石棺を届けたDたち一行だったが、棺の中身が悪名高いローランジュ公爵夫人だと知った村長は、彼女を取り戻しに来る公爵を警戒して、祭り終了までDを雇うことにする。果たして祭りは無事、開催されるのか?
内容説明
“貴族祭”の行われるダルマラス村に巨大石棺を無事に届けたことで、Dたちの仕事は終わったはずだった。しかし、石棺の中にいるのがローランジュ公爵夫人だと知った村長が、祭りが終わるまでDに村に残るように依頼する。そして祭りの当日、貴族用の墓所に運び込まれた石棺が騒ぎはじめ、見張りの村人がバタバタと倒れる事態に村長は、Dに助けを求める。しかし、それは公爵夫人がDをおびき出すための罠だった―!?
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県に生まれる。青山学院大学卒業。1982年「魔界都市“新宿”」でデビュー後、精力的に執筆。日本推理作家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おかむー
39
別タイトルながら前作『D―貴族祭』の続編、しかしなんとも色濃く漂うやっつけ感。『もっとがんばりましょう』。前作から引っ張った“転生者”や今作から登場のローランジュ公爵の四天王などの登場人物の結末に使い捨てな印象がぬぐえない。長年この形でやってきているので今更もう方向性を変えられないのだろうけれど、もっと人数を絞ってひとつひとつを掘り下げてほしいところ。アシェットとパダムの関係はほぼスルー同様、ラストのワルツもわずか十行の描写で“美しくせつない”風に見えてそれほど中身が見られなかった。2015/01/18
DONA
28
前巻の続編はどうなった!?と思っていたら、題名は違ってもちゃんと続編になっていました。相変わらずかっこ良くてクールなDですが、そろそろ出生の秘密と、結末を迎えても良いのでは??と思ってしまいます。Dの敵になれる吸血鬼は“アレ”しかいないでしょ!!2015/03/10
作楽
12
どうしよう。もうちょっと情景とか、言葉を増やして説明が欲しかった一冊。さすがにお疲れなんでしょうか・・・(涙)置いておいて、今回のDはやられるシーンが多かったよ!何度でも立ち上がるけど、きつそうだった・・・。にしても、侯爵夫人はDを・・・そうなの?ラストシーン、Dはなにを考えてたのかな・・・2015/02/13
中島直人
12
前巻と間が空き過ぎたのと、登場人物が多過ぎて訳分からない状態となってしまった。あと、5人くらいは登場人物削っても良かったのではないでしょうか。2014/11/23
眠る山猫屋
10
完結編。一巻のテイストを思い出した。今回は貴族の旦那よりも、有象無象の刺客たちや転生者たちが、良い具合に登場しては退場していった感じ。ラストワルツは、切なくも美しかったなぁ。2014/12/15