内容説明
交番爆破事件の現場に遭遇した甲斐享は、爆弾魔“JB”に協力することになる。警察に追われる身となった享が残すヒントをもとに、杉下右京が名推理を展開するスリリングな「ボマー」、ミステリー批評家のお茶会に招かれた右京が、一年前のホステス殺害事件は冤罪の可能性があると聞き、その驚きの真相に迫る「右京さんの友達」など6篇、連続ドラマ第12シーズンの第8話~第13話を収録。
著者等紹介
輿水泰弘[コシミズヤスヒロ]
1960年生まれ。フリーのコピーライターを経て脚本家デビュー
碇卯人[イカリウヒト]
1960年生まれ。鹿児島県の離島に暮らす某ミステリ作家の別名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二分五厘
17
『ボマー』交番爆破に始まるカイト君と爆弾男の逃走劇。爆弾魔ボマーの指示で右往左往する二人に警察と公安の手が伸びる。爆弾騒ぎの裏に隠れる殺人事件に、右京さんの推理が光る。終盤の右京vs正木に息詰まる。ホレイショの哲学、またまだ色々あるのか(笑)『デイドリーム』予知夢を見た女から警護を依頼された陣川君が、特命係を巻き込む。今回は陣川君かなり面倒臭いなぁ『右京さんの友達』右京さんが紅茶とミステリで知り合った毒島さん。二人の話は小説を介してやがて殺人事件の顛末に。「あなたはその能力ゆえに、孤高の存在なのでしょう」2016/11/20
Yobata
15
相棒12の8〜13話のノベライズ。「最後の淑女」「かもめが死んだ日」「ボマー」「デイドリーム」「崖っぷちの女」「右京さんの友達」。season12の正月スペシャルとなった「ボマー」は、爆弾を括り付けられた悠馬君と最容疑者とされたカイトの時間制限ありの逃走劇,そしてそれを追う犯人とのバトルは見もの。正木新公安部長も右京と共に行動するなど理解ある革新派と見せかけて…だったけど右京さんの方が一枚も二枚も上手だったねw「国益」に関する右京さんの大喝は響いてもらわなきゃ…。娘が目覚めるのはちょっと御都合主義w→2014/11/07
BIN
9
基本的に長編ドラマは面白いのが多く、ご多分に漏れずこの「ボマー」も面白かった。愉快犯じゃないのが良い。「デイドリーム」で陣川くんが登場するが相変わらず。全般的に面白いのだが、秀逸なのはやはり「右京さんの友達」。頭が良すぎて周りがついていけない人同士。孤独というよりも孤高なのはなるほどなと思いました。あの紅茶の入れ方で紅茶が飛び散ったりしないのだろうかといつも不思議に思う。2018/10/15
mamasaku
9
『右京さんの友達』は好きなお話です。『ボマー』の二転三転する展開とスピード感はさすが。どちらも味があるよね。ドラマで見ていても、小説もまた楽しい。2018/09/24
*
9
『右京さんの友達』は以前から好きな話。テレビの前で、反射的に「緋色の研究!」と叫んだのを思い出す(←落ち着け)。カイトくんは、最終的にはある意味ワトソンだったというか、そうでなかったと言うべきか…2018/01/29