出版社内容情報
東京大学文学部でのエキサイティングな名物講義(2004年10月~2005年1月「西洋近代語学近代文学演習第1部 翻訳演習」)を完全文字化した紙上実況中継。R・カーヴァー、ヘミングウェイなど9人の作家のテキストをいかに訳すか? 原文テキストのニュアンスや文体を考えながら単語一つ一つを取り上げてはどう訳すべきか、著者は学生と徹底的に話し合い、議論を深め、そして解説していく。著者の翻訳に対する姿勢が随所にのぞき、著者翻訳作品のファンにも必読の一冊。読み進めるほどに、英語、日本語、表現、言葉、小説……と、知的好奇心が限りなく広がっていく。ゲストに英訳家のジェイ・ルービン氏、さらに村上春樹氏が登場した回も完全収録! 《解説・岸本佐知子》。
<目次予定>
1 Stuart Dybek Hometown /2 Barry Yourgrau Carp/3 Raymond Carver Popular Mechanics /4 Haruki Murakami Super-Frog Saves Tokyo (Translated into English by Jay Rubin)/特別講座 村上春樹さんを迎えて/5 Italo Calvino Invisible Cities (Le citta invisibili) (Translated into English by William Weaver)/6 Ernest Hemingway In Our Time /7 Lawrence Weschler Inhaling the Spore /8 Richard Brautigan Pacific Radio Fire /9 Rebecca Brown Heaven /課題文の著者紹介
(邦訳)スチュアート・ダイベック『故郷』/バリー・ユアグロー「鯉」/レイモンド・カーヴァー「ある日常的力学」/ハルキ・ムラカミ=村上春樹(英訳はジェイ・ルービン)「かえるくん、東京を救う」/イタロ・カルヴィーノ『見えない都市』より「都市と死者2」/アーネスト・ヘミングウェイ『われらの時代に』より第5章と第7章の抜粋/ローレンス・ウェシュラー「胞子を吸って」/リチャード・ブローティガン「太平洋ラジオ火事」/レベッカ・ブラウン「天国」
内容説明
東大文学部人気講義を載録。9つの英語作品をどう訳すか、著者は単語一つまで学生と討論し、講義を進める。翻訳という知的作業の追体験から出会う、英語と日本語の特性や違い、文体の意味、小説の魅力とは。ゲストに村上春樹氏、J・ルービン氏も登場。
目次
1 スチュアート・ダイベック―Hometown
2 バリー・ユアグロー―Carp
3 レイモンド・カーヴァー―Popular Mechanics
4 村上春樹―Super‐Frog Saves Tokyo
特別講座 村上春樹さんを迎えて
5 イタロ・カルヴィーノ―Invisible Cities(Le citt`a invisibili)
6 アーネスト・ヘミングウェイ―In Our Time
7 ローレンス・ウェシュラー―Inhaling the Spore
8 リチャード・ブローティガン―Pacific Radio Fire
9 レベッカ・ブラウン―Heaven
著者等紹介
柴田元幸[シバタモトユキ]
1954年東京都生まれ。東京大学文学部教授、翻訳家。92年『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、2005年『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、10年トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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