朝日文庫
時速33キロから始まる日本鉄道史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022646590
  • NDC分類 686.21
  • Cコード C0165

出版社内容情報

【産業/交通】鉄道が開通した明治から現代までの鉄道の変遷を、「文学作品の登場人物は何等車に乗っていたのか?」など、ユニークな切り口で解説。当時の貴重な鉄道写真や地図、統計も満載。鉄道ファンはもちろん、一般読者も楽しめる鉄道雑学本。

内容説明

西欧から遅れること約40年。1872年に開業した新橋‐横浜間の表定時速は、わずか33キロだった。世界第一級の鉄道王国になるまでの変遷を、貴重な鉄道写真や地図、統計を用いて解説。「文学作品の登場人物は何等車に乗っていたか?」等、鉄道ファンならずとも楽しめる一冊。

目次

第1章 鉄道開化物語
第2章 列車混雑物語
第3章 客車さまざま物語
第4章 列車等級物語
第5章 鉄路延伸物語
第6章 盛り沢山な熱海物語
第7章 列車快適化物語
第8章 鉄道無煙化物語
第9章 列車高速化物語
第10章 鉄道夢計画物語

著者等紹介

小島英俊[コジマヒデトシ]
1939年東京都生まれ。作家、鉄道史学会員。東京大学法学部卒。三菱商事・化学品部門で国内外勤務後、食品関係の(株)セデベ・ジャポンを設立し、代表取締役を務めた。鉄道史、旅行史、近代史を中心に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヴァン

2
イギリスからの技術輸入だった日本の鉄道が新幹線で世界のトップに飛躍するまでをさまざまなエピソードで綴る楽しい本。鉄道とは日本の近代化を語るうえで避けてとおることのできないハイテクノロジーであったことが本書では例証される。鉄道入門書としておすすめしたい。2013/07/13

ひづみ

1
以前読んだ別著者が書いた鉄道史ものとはまた違う視点での鉄道史。語り口がソフトかつ挿絵や写真を多用して分かりやすいので好感が持てる。入門書みたいなもんか?2012/04/09

owlman

0
道が無くなろうとも、技術は走り進んでいく。2015/02/03

rbyawa

0
e168、あー、アメリカの鉄道網って一旦発達したというのは聞いていたんですが自動車の登場(というか一般化)のせいで廃れたのか、これ、日本ではだいぶ違う道を辿ってると思うんですが、この理由で私鉄からの資本の引き上げをした川崎財閥の話が多分この辺の時期だなぁ。等々、最初期の資金の流れや海外の技術は知っていたものの、その少しあとくらいから知識がすっぽり抜けていたのでだいぶありがたい内容でした。九州鉄道の仙石貢もだけど、山陽鉄道の中上川彦次郎ってなんですかあの人一体w もうちょっとしっかりしたイメージだったなぁ。2014/06/17

筋書屋虫六

0
特に鉄ファンでなくても十分に面白く読める鉄道史。日本の鉄道が今の快適性や正確・安全性を獲得するまでの地道な努力や紆余曲折がよく理解できる。苛烈化する世界のスピード競争の中で、戦後1955年にフランスのELが時速331キロをマークして世界を驚愕させるが、その走行試験ではパンタグラフは焼けて溶け落ち、走り去った後の線路はぐにゃぐにゃに曲がってしまった…そんな大惨事寸前の暴挙もあったというエピソードが強烈。日本の技術者は冷静に、でもプレッシャーも与えられながら、こういう諸国を相手に技術開発しているんですね。2012/09/16

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