内容説明
大正15年に東京・神田に生まれ、裕福な家庭に育った著者は、太平洋戦争下でOL生活を体験し、疎開先で生涯の師と出会う。29歳で結婚するも、のちに離婚…。激動の昭和史を生き抜いた一人の女の子が、職業を手にし、女性として自立するまでを綴った自伝。
目次
神田の生まれ
神田から練馬へ
トコトンヤレ
幼い日、小学校へ入る
小学生のころ
父の死
女学校時代
姉の恋・日米開戦
銀行から交通公社へ
女子挺身隊となる〔ほか〕
著者等紹介
松谷みよ子[マツタニミヨコ]
1926年、東京都生まれ。51年にはじめての童話集『貝になった子供』で第1回日本児童文学者協会新人賞、60年に刊行した『龍の子太郎』で第1回講談社児童文学新人賞、国際アンデルセン賞優良賞、64年に『ちいさいモモちゃん』で野間児童文芸賞を受賞。「モモちゃんとアカネちゃんの本」はシリーズ化されベストセラーとなる。79年に『私のアンネ=フランク』で日本児童文学者協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
65
たまたま積読山脈の上の方に出てきていたから何の気なしに読んでいたのだけど、読み途中にみよ子さんの訃報を目にした。じょうちゃんのご冥福を祈ります。2015/03/09
こよみ
12
戦時中の話が多かったけど不思議と重さがなかった2015/08/25
こずえ
7
「モモちゃんシリーズ」ファンはぜひ読んでほしいなあ。裏モモちゃんと言ってもいいかも。松谷先生の半生なのだけど、解説で綿矢さんが書いているように、リアルに感情が迫ってくるのはむしろ「モモちゃん」シリーズなのよね。あらためて松谷童話はすごいなあと。他の作品も読み返したくなるな。2013/02/07
水無月十六(ニール・フィレル)
4
モモちゃんとアカネちゃんシリーズの作者、松谷みよ子の自伝。モモちゃんシリーズは読んだことがない(はず)だが、作者の名前には聞き覚えがあった。弁護士の父との思い出、戦争に巻き込まれていった日々、戦後の病気と夫婦生活など、「激動の時代」を生きた著者の、新居に移るまでが書かれている。独特の空気感と力強さを感じる文体から、松谷みよ子の人となりが現れている気がする。モモちゃんとアカネちゃんシリーズもいつか手をつけたい。2016/07/29
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
4
え、これで終わり?というところで終わってしまって残念。坪田譲治という人の偉大さよ。戦争のことや共産主義との関わりいろいろありますが、一番印象的だったのは姉に翻弄される妹、という図式。子供向けの絵本って字数は少ないけど、その少ない字、言葉に託されているものはなんと大きいのかと知らされました(遅すぎ?2016/01/03
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