内容説明
突然の網膜剥離で休載をよぎなくされ、大好きだったタバコもやめる。そして18年連れ添った愛猫トラーとの別れ…だが、それでもペンは止まらない!実名批評で文壇・論壇をぶった斬り、人生の一断面を過激に面白く描く痛快エッセイ『目白雑録』第3弾。
目次
三度目のはじまり
オーラの正体
「ガットゥーゾだったら顔面にあたっていたね」
菊池寛の呪縛
時代錯誤について
死後の世界
不快な十二月、あるいは物忘れ
フットボール日記
感冒日記
ペギーの「まやかしの世界」、その他〔ほか〕
著者等紹介
金井美恵子[カナイミエコ]
1947年群馬県高崎市生まれ。作家。群馬県立高崎女子高校卒業。67年「愛の生活」が太宰治賞次席となる。同年、現代詩手帖賞受賞。79年『プラトン的恋愛』で泉鏡花文学賞受賞。88年『タマや』で女流文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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zumi
5
穏やかな辛口エッセイ。いくつになっても素敵です。「死後の世界」「備忘日記2」がお気に入り。2014/01/27
pon
1
著者自身の網膜剥離、愛猫トラーの死、禁煙について書かれている、いい巻です。麻原ショーコーと崖の上のポニョの歌が似ているというのはホントそう。2017/04/20
ワタシ空想生命体
1
金井美恵子とサッカーの話をしても全く分かり合えないだろうなあ。2011/11/08
コホン
0
だいたいドイツW杯前後の話。私がもっともサッカーから遠ざかってた時期。ジーコ監督、っていうのを認めていなかったので、どう悪口言っても気にならないと思ってたけど、だめだ、この人の悪口はむかつく。まとめて3まで買っていたからここまでは読んだけど、この先は読まない。文章も一文が長くてあれこれ放り込んでいるけど、結局、あんたはどれほどの人なんですかといつも反発しか感じなかった。さよなら、金井美恵子。2014/03/02
Seagull
0
サッカー観戦論のその後。愛猫の死。網膜剥離の手術を経た、休載をを含めたエッセイ。金井さんは、目の前の真実について、熱く語るのみ。これはぜんぜん衰えを感じさせません。2014/02/21