内容説明
過激派“アジアの曙”の手で、都内を走るバス1800台のうち4台に爆弾が仕掛けられた!腕は立つが「少々ワケあり」の人員が集まる警視庁の掃き溜まり部署、通称「特捜」の5人は、見えざる敵の魔手から東京を守りきれるのか。警察アクション小説。
著者等紹介
樋口明雄[ヒグチアキオ]
1960年山口県生まれ。作家。明治学院大学卒。87年、『ルパン三世 戦場は、フリーウェイ』でデビュー。『約束の地』で、2009年に日本冒険小説協会大賞、2010年に大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アイゼナハ@灯れ松明の火
26
1999年発表の樋口明雄作品。樋口さん、最近復刊づいているのかな?警視庁刑事部捜査第一課に設置された、特殊犯捜査班五係―通称特捜。機動隊のSATの登場により影が薄くなり、今やメンバーは元SPのリーダー汐見、アル中の凄腕スナイパー冬木、傭兵あがりの紅一点真琴の問題児3名のみ。SAT不在時に発生したテロ事件で初の本格出動の機会を得るが・・・樋口作品のアウトローの描きぶりには味があるなぁ。『石原プロでも、ここまでやらないわよ』との台詞に少し時代を感じますが(笑)〈爆風警察2〉もぜひ文庫化していただきたい!2011/02/05
うえぴー
9
さらっと読めそうだったので気軽に手に取ったものの、読書中に映画「MadMax 怒りのデスロード」を鑑賞してしまったため、アクションものの見方がだいぶ厳しくなってしまい、停滞しておりました。だが! 最終章に入った途端に、ものすごい迫力のアクションが連打されて、「ほほー! ここまでやるかぁ」と感心しました。まさか「あの場所」を爆走して(ダイハード3かよ!)、「あの場所」を爆破してしまうなんて……。ああ、不謹慎だけど面白かった。2015/07/12
桜
4
個人的好みとしては、やっぱり骨太の山岳小説が断然好き!ただ、カナリ好みが別れると思うので、軽くアクションを楽しみたいなら、本作はオススメ☆テロ組織やハイジャック犯、時限爆弾など、息つく暇もないほどのアクション満載。カナリくせのある登場人物たちも、最後は愛すべきキャラクターに感じてしまうからすごい。そして、特捜全員にきちんと見せ場を用意してくれているというにくい演出!彼らの今後に期待してしまう。「爆風警察2」の文庫化を熱望!そして、<爆風警察3>がお披露目される日を心待ちにしよう。2011/10/12
正太郎
3
「狼は眠らない」に続く2冊目の樋口明雄氏のノンストップアクションです。筋立て、キャラもしっかり描かれ、ちゃんと話の伏線も用意されている一級品のドンパチ小説です。登場人物全員にスポットが当たるシーンが用意されているところもニクイですね。ドンパチ好きには楽しめる小説です。2011/04/25
はっか
3
ハリウッド映画並みのアクションシーンの連続で、小説版ダイ・ハード。読み終わって、すっきり爽快。登場人物が魅力的だった。あの後の復興が大変そう。2010/12/22