内容説明
個室特急での密室殺人という古典的テーマを“相棒的”に料理した「寝台特急カシオペア殺人事件」、おなじみついてない女月本幸子の後日譚「ついている女」、異色の傑作「新・Wの悲喜劇」、そして「複眼の法廷」のアンサー篇「黙示録」など、どれも読み過ごせないシーズン6後半ノベライズ第12弾。
著者等紹介
輿水泰弘[コシミズヤスヒロ]
1960年生まれ。フリーのコピーライターを経て脚本家デビュー
櫻井武晴[サクライタケハル]
1970年生まれ。東宝のプロデューサーとして映画を手がけた後、脚本家として独立
戸田山雅司[トダヤママサシ]
1962年生まれ。大学在学中から劇団「第三舞台」に参加。「奇妙な出来事」で脚本家デビュー
古沢良太[コサワリョウタ]
1973年生まれ。2002年「アシ!」(テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞)でデビュー。代表作に『ALWAYS三丁目の夕日』(日本アカデミー賞最優秀脚本賞)、『ゴンゾウ』(向田邦子賞)など
岩下悠子[イワシタユウコ]
1974年生まれ。「砂の蝶」で第23回城戸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
流之助
20
ラストのエピソード、黙示録が心に残った。現在にも、いやもしかしたら現代の司法制度が続く限りこの問題については考えなければいけないのかも。小野田の意味深なセリフも気になる。相棒は薫ちゃんがいいなぁ。2017/12/31
再び読書
20
本を読んでも内容はしっかりしている。また話しによってはテーマがかなり深い領域に入り込んでいる。特に最後の「黙示録」などは冤罪をより深く掘り下げていて、それに関わっていた人々の苦悩も描かれ、色々な事を考えさせられる。まあ、こんなタブーに実際積極的に介入できる組織では無いのがTVなのかも知れませんが。また「新Wの悲喜劇」はいまや遺作とも言えるオセロ中島主演の、夫殺しを妄想して、逆に狙われた妻の、心の葛藤を描いた面白い作品。しかし、表面上は何事もないように暮らしている夫婦の怖い一面が表現されている。2013/05/31
十六夜(いざよい)
15
劇場版の大成功の後、広がったファン層に見守られてますます充実したシーズン6の後半10話。まずは個室特急での密室殺人というミステリの古典的な構図を相棒風に料理した元日スペシャル「寝台特急カシオペア殺人事件! 上野~札幌」をはじめ、シリーズの人気キャラクター《ついてない女》月本幸子の後日談を語った「ついてる女」、上巻のトップ「複眼の法廷」のアンサー篇で三雲判事の渋さが光る「黙示録」など。2019/07/15
RED FOX
13
「すっぴんで亭主殺せるほど」寝台特急と相棒、お似合いです。冤罪の悔しさ、言葉になりません。絶好調の巻でした。2021/02/05
二分五厘
13
『寝台特急カシオペア殺人事件』相棒でトラベルミステリ!証人護送のために、大晦日にカシオペアに乗り込む右京たち。一癖ありそうな乗客に夜半に起こる殺人。タイムリミット函館到着までに犯人を見つけることができるか。更に重なる事件の真相は。『ついている女』脱獄事件に巻き込まれて逃亡する羽目になった月本幸子。二転三転する手引き犯の狙いは。『新Wの悲喜劇』新感覚夫婦間の騙しあい。『黙示録』右京の執念と暴走する正義。「一緒に大怪我する前に、きみもそろそろ身の振り方を考えるべきじゃないかしら」官房長の言葉が薫に響く。2016/05/21
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