内容説明
谷崎潤一郎、初恋の人妙子、菊田一夫、永井荷風の女、越路吹雪、美空ひばり、昭和天皇、そして母、兄…。俳優として一時代を築いた著者が、八十路を越えて“艶やかな時をくれたあの人、この人”への熱い想いを若々しい筆で綴った感動のエッセイ集、待望の文庫化。
目次
もう一度逢いたい(松下幸之助翁との対話;メザシの巨頭、土光敏夫さんと対談す;谷崎潤一郎―その人;洗面器と永井荷風の女;詩人サトウハチローさんを偲びて ほか)
満州変貌(柳絮舞う新京;興安嶺の狼;大陸に沈む夕陽)
著者等紹介
森繁久彌[モリシゲヒサヤ]
1913年大阪府生まれ。俳優。日本俳優連合理事長。東宝劇団、古川緑波一座、満州新京放送局などを経て、戦後、コメディアンとして認められる。47年『女優』の端役で映画デビュー、50年『腰抜け二刀流』で初主演。その後、『夫婦善哉』『警察日記』『駅前旅館』ほかで俳優としての地位と名声を確立、ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』のテヴィエ役など、舞台・TVでも活躍。『知床旅情』などのヒット曲もある。1991年、文化勲章を受章。2009年11月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまねっと
25
森繁久彌は賢く、博学でユーモアのある文章を書くのだなと思った。 実際会って話すとチャーミングな面も持ち合わせていたのだろうと推察した。 今まではよぼよぼの若いもの好きのエロジジイ的なイメージしか持ってなかったのだが、結構苦労人であったようだ。 満州でのできごとや名物監督に振り回される日常が、森繁の博識さでありありと情景が思い浮かんだ。三田佳子の話が良かった。後、志ん生も。 もう一度逢いたいと思うような人ばかりで森繁が語る人物がとても魅力的であった。 興味を持った方、この本、一度読んでみたれり。お勧めです。2025/04/30
よし
2
「寿命とは「命を寿(ことほぐ)」と書く。文字通り あなたは その生涯を寿ぎながら生きてこられたのですね(美空ひばりに捧げる)」2024/01/13
もと
0
エピソードが大きい2015/02/11
148cm
0
今は亡き森繁久彌氏が傘寿をこえてその人生を振り返り、なつかしい人々について綴ったエッセイ。 不思議な色気のある文章。この本を通じて見知った方々も多いが、どの方もみな魅力的。 叶うものなら、私も出逢ってみたかった。2020/11/16
-
- 電子書籍
- 秘書はかりそめの花嫁 ハーレクイン
-
- 洋書
- LE CAUCHEMAR