内容説明
駆け出しの新聞記者として福井地震の惨状を取材した著者にとって、越前は強烈な記憶の場所だった。九頭竜川の育てた肥沃な平野を往来しつつ、永平寺の隆盛と道元の思想を思い、「僧兵八千」を誇りながら越前門徒の一揆にもろくも敗れた平泉寺の盛衰を考える。平泉寺の菩提林で、十余年前に訪れたときと同じ老人に偶然再会する不思議な場面は、そのまま一編の小説になっている。
目次
越前という国
足羽川の山里
薄野
道元
山中の宋僧
宝慶寺の雲水
寂円の画像
越前勝山
白山信仰の背後
平泉寺の盛衰〔ほか〕
著者等紹介
司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
1923年、大阪府生まれ。大阪外事専門学校(現・大阪大学外国語学部)蒙古科卒業。60年、『梟の城』で直木賞受賞。75年、芸術院恩賜賞受賞。93年、文化勲章受章。96年、死去。主な作品に『国盗り物語』(菊池寛賞)、『世に棲む日日』(吉川英治文学賞)、『ひとびとの蛩音』(読売文学賞)、『韃靼疾風録』(大佛次郎賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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