朝日文庫
繋がれた明日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 489p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022643599
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

この男は人殺しです―。仮釈放となった中道隆太を待ち受けていた悪意に満ちた中傷ビラ。いったい誰が何の目的でこんな仕打ちをするのか?孤独な犯人探しを始めた隆太の前には巨大な“障壁”が立ちはだかった…。殺人を犯した者の“罪と罰”の意味を問うサスペンス巨編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ころりんぱ

46
主人公の思いを描いた地の文章や台詞に説明口調が多いのが気になったけど、殺人事件を起こして服役し仮釈放というデリケートな時期の事を、よくもまぁこんなに丁寧かつ面白い(と言ったら語弊はあるのだけど)ストーリーを作り上げたもんだ、と思いました。過去を乗り越えて真面目に生きようとする主人公に次々と降りかかる困難。どんな理由があれ人を殺したという事実が全て…いくら反省しようが懺悔しようが、被害者や世間は許してくれない。それでも生きて行かねばならない。まさに繋がれた明日。主人公の成長につきあいながら、最後には涙目。2014/10/21

ぴ〜る

26
人には犯しちゃいけないルールがあって、法律は人が仕方なく決めたルールのひとつで本当はもっとおろそかにしちゃいけない人の道がある。。。本当にそうだと思う。この手のテーマはいつも立ち位置に寄って感情も左右されるし答えも出せず深く考えさせられる。恨んで憎むことでしか生きていけない被害者家族の苦しさや、心底過去を後悔して前に進みたいけれど進ませてはもらえない苦しみがとてもリアルに描かれていた一冊だった。2017/11/15

本木英朗

17
日本の現代サスペンス作家のひとりである、新保裕一の長編のひとつである。もちろん俺は、この作品が最初に読んだことになる。仮釈放となった中道隆太を待ち受けていた悪意に満ちた中傷ビラ。いったい誰が何の目的でこんな仕掛けをするのか? 孤独の犯人探しを始めた隆太の前には、巨大な障壁が立ちはだかった――という話である。最後までまったく分からなかったけれど、それでもいいよ! 隆太同様、俺もただただ見つめるしかないって!! 大満足でした。またいつか読もうと思う。2025/11/16

オリーブ

15
主人公は未成年時に殺人を犯して6年の刑期で仮釈放された隆太と言う26歳の男でした。世間は前科者である自分をどういう目で見ているのか、自分は更生への努力の結果一時でも幸せを掴んではいけないのか、罪を犯したわけではない母妹までも苦しむべきなのか、被害者の家族が自分を恨んだままでいるのは当然だとしても謝罪さえ受け取ってもらえず、弁明の機会さえ与えてもらえないことへの苦しさなど、恨みと反省との間で揺れ動く気持ちが見事に表現されていた。一つの事件がどれ程の人たちの人生を狂わせるのかを知ることが出来る本だった。2014/12/07

ペトロトキシン

15
刑期を終えるということは、法の上での償いが完了することであって、決して人を殺したという事実が消えるわけではない。贖罪という意味では一生続いていくものである。しかしながら、被害者家族が刑期を終えた加害者の社会的な前進を妨害する事と贖罪がイコールとなってはならない。被害者家族の気持ちは解るが、決して加害者を社会的に制裁する免罪符を得たのではない。2012/09/20

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