内容説明
骨董とは美か、ゲテモノか、はたまた妖怪か?古物に魅せられた3組の男女が幻のお宝を追って、九州の山里から萩、ロンドン、フィレンツェへとさすらいの旅に出た。盗掘や贋作など、なんでもアリの骨董世界に生きる人間たちの泣き笑いを、切なくおかしく描く長編小説。
著者等紹介
村田喜代子[ムラタキヨコ]
1945年福岡県生まれ。1985年、自身のタイプ印刷による個人誌「発表」を創刊。87年『渦の中』で芥川賞、90年『白い山』で女流文学賞、92年『真夜中の自転車』で平林たい子賞、97年『蟹女』で紫式部文学賞、98年『望潮』で川端康成文学賞、99年『龍秘御天歌』で芸術選奨文部大臣賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yumiha
22
「人が来たら蛙となれよ冷し瓜」(一茶)や「人が見たらば蛇になれくすね銭」(卍・古川柳)と大切なものに本書でたとえられたのは、骨董。お宝鑑定団の舞台裏はこんなん!?と想像する骨董屋、ハタ師(買い付け業者)、盗掘師たちの泣き笑いがたっぷり。天の響きを作り出すモーツアルトの素晴らしさを聞き分けられる天の耳を持ちながら、モーツアルトにはなれなかったサリエリのようだと作者は言う。美を生み出す人間とその真価を見分ける人間は、どっちもすごいと思う。そのどちらにもなれない多くのただの人間の一人である私。2016/10/12
コーデ21
8
骨董をめぐる濃密な人間模様を実に生き生きと描かれていて、とても面白く読めました。骨董そのものには詳しくないからハタ師や盗掘師などのナリワイが特に興味深かったです。小説の舞台は唐津、有田、伊万里など陶器のメッカである佐賀近辺。九州出身なので馴染みの地名がズラズラ出てきて、、そういう意味でも興味津々で読めました(^m^)2009/04/14
R.Hand
3
骨董関連の話は好きなんですが、事件が起きるわけでなく、ゴールのない日常の日記を読んでいるようであんまり面白くなかったかな。(2.0)2016/08/16
中島 晴(haru)
2
骨董の世界の入口で何年もグズグズしてやっと今年足を踏み入れたばかりなので、むちゃくちゃ面白かった。客のためヨーロッパにまで仕入れに赴く骨董屋、地方を回って旧家から古道具を買い取るハタ師、古窯を掘る盗掘師。それぞれに骨董を生業とする三組の男女の物語。大儲けをしたりとんでもない目にあったり、欲にくらんだ目がその一方でふとモノの歴史や美しさを捉えたり。 長編だが、新聞連載だったからか、あっという間に読み進めることができる。2017/09/02
kuriko
1
前回は単行本で読んだ。けど、面白かったという記憶が残っていただけだったので、初読みと同じくらいに楽しめた。後半のゾクゾク感も余すことなく味わえて満足。うー。こわくて絶対真似できない生き方だけど、擬似体験できるのが読書の良いところ。こんな本をたくさん読みたい。(いまさら?笑)2021/09/04
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