内容説明
「子育てが嫌」「子どもを叱ってばかりいる」「いじめにあったら」「子どもが学校に行かない」「親の思いが通じない」…誕生から思春期までの子育ての悩みや不安に、臨床心理学の第一人者・河合隼雄がやさしく答える。もう細かいことで悩まなくてもいいと、こころがホッと楽になる一冊。
目次
木のある風景
ふたばのころ―誕生から小学校入学まで
新芽のころ―小学校時代
若葉のころ―思春期
森へ
著者等紹介
河合隼雄[カワイハヤオ]
1928年兵庫県生まれ。臨床心理学者。京都大学数学科卒業後、スイスのユング研究所に留学。日本神話をテーマとした論文で日本人として初のユング派分析家の正式資格を取得。京都大学名誉教授。日本臨床心理士会会長。ユング心理学をカウンセリングの現場に実践的に導入。独自の心理学、教育論を展開。現在も心理療法の第一線で活躍中。『昔話と日本人の心』で大仏次郎賞(1982年)『明恵 夢を生きる』で新潮学芸賞を受賞(1988年)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
31
「子どもを信用できないのは、つまりは自分を信用してないから」という言葉にはっとした。私は親になった経験はないけれど、こういうふうに語りかけてくれる先生がいらっしゃったら、どれくらい心強いだろう。子どもが大人になっていくのは一大事業。それを理解しているかどうか。自分を押し付けていないかどうか。親も、子どもによって親になっていく。2014/03/06
もちもちかめ
24
あの頃の私に読み聞かせたい。優しく美しい、人生の疑問に対する回答。ああ、でもあの頃の私はきっと、そんなん建前やわとか、2018/04/11
夜間飛行
16
子供はこちらが思いもかけないような、自分自身の課題をどこからか見つけてくるものだと思う。たとえ、それが不登校や病気であっても、子供が見つけてきた課題を、大事にしてあげたい。 2012/10/28
魚京童!
15
結局、必死に生きるかどうかなんだろう。必死に生きている人を見ると、必死に生きるようになる。必死に生きるってなんなんだろうね。必死に生きると何がいいんだろうね。真剣に生と向き合う。人間にはいらないものだよね。それがいらなくなるように、頑張ってきたのに、子どもから、なんで生きてるかわからないって言われる。辛いよね。ぬくぬくと温室で育つのが良いのに、それを否定してしまう。必死に生きてるほうがホルモンバランス上愉しいしね。それを言ってはいけないのかもしれない。ワクワクなんてしない。もっと追い詰められる。どこまでも2024/06/28
ルル
11
子育てする方も、こどもに関わるお仕事の方も学びとして読むと何か拾えるものがあります。2017/06/23