内容説明
名にし負う受験校に入学した著者を待ち受けていた“天国と地獄”―初めてのキス、店屋物への執着、ロックバンドへの過激な傾斜、アルコール中毒、ドラッグ、フーテン浪人…底抜けの明るさと底なし沼の悩みを交錯させながら、60年代を駆けた鬼才・中島らもの面白うてやがて哀しき青春放浪記。
目次
第1章 丸坊主軍団、まいる
第2章 タナトス号に乗って
第3章 フーテン浪人日記
第4章 モラトリアムの闇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タツ フカガワ
46
中島らもさんが、主に高校から大学生活までを随筆風に綴った青春記。校内で酒盛りをして教師に追いかけられた高校時代、ぼーっと口を開けているうちに終わった大学時代。なかで高校時代のバンド・エピソード「放課後のかしまし娘」は思わず声を出して笑ったが、そんな明るい思い出がうっすらと陰りを帯びてくる。振り返ってみれば青春は恥ずかしいことばっかりだったなあと思い返す一冊でした。2024/08/04
ウメ
6
らもさんの名作の元風景を垣間見るようなエッセイ。あの場面はこの体験が元になったのだな、と彼の著書を読んでいるとより楽しめる。酒に酔って階段から転落死なんて、あまりにも彼らしい死にっぷりではなかろうか。合掌。2013/11/11
yoshimixx
4
面白くて一気に読んでしまった。。。それにしても、懐かしい名前がたくさん出てたなぁ。。。立原啓裕とか、牧野恵美とか。。。2014/10/29
Bibibi
4
笑いとホロリの青春小説。らもさん文章うますぎます。当時の京都ってすごかったんだなぁ。2007/11/30
読み人知らず
3
高校時代の話がめちゃくちゃ面白かった。勉強のできるバカだなあと思いながら読む。2016/11/20




