内容説明
首都ダブリンから西部そしてアラン島…。神秘が漂い妖精が集うアイルランド島の真っ只中へ。
目次
ジャガイモと大統領
ケルト的神秘
百敗と不滅
ゲール語
『静かなる男』
須田画伯と“アラン島”
ゴールウェイの雨
イルカのお供
カラハと葬送曲
岩盤の原
妖精たちの中へ
妖精ばなし
蔦からむ古塔
城が原
峠の妖精
甘い憂鬱
森の聖地
日本びいき
大戦下の籠城者
フォーク・グループの演奏会
神と女王陛下
ジョセフ・P.ケネディ
表現の国
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
92
著者でさえ「いまでも旅路の鈴が鳴りつづいて、どうやら当分やみそうにない。(p267)」なのですから、読者の私としては鳴っている鈴の中に今も入っているも同然です。要はそれくらい楽しかったということです。今回も前巻同様に線引きまくり状態でした(苦笑)。お薦め本です!2016/05/24
ehirano1
81
再読(今後何度も再読すると思います)。今回の再読で印象に残ったのは、「ケルト幻想物語」や「ケルト妖精物語」がボロボロになったアイルランド民族の魂を取り戻すために書かれたものであると云うことでした。そういう視点でこれらをいつの日か読んでみたいと思います。2016/07/10
優希
79
前巻の歴史等の記述は今作の予備知識のためだったんですね。この巻ではアイルランドの紀行文として描かれています。ケルト的神秘とアイルランド魂が深く染み付いたこの国は、その歴史からアイルランドとなるべくアイルランドとなったのだなと思わされます。2018/05/07
Book & Travel
59
「まことに、文学の国としかいいようがない」というアイルランドの旅はダブリンから西へ。ジョン・フォードやイェイツ、ハーンらの足跡をたどりつつ、ゴールウェイ、アラン諸島へと進む。奥へ進む程にアイルランドの純度が増すようで、やはり海外編は特に旅情をかき立てられる。中でも岩盤ばかりのアラン島の厳しい自然で暮らす人々の物語は、胸に突き刺さるようだった。妖精ばなしと古代神道との比較や、第二次大戦で英国に決して協力しようとしなかったこの国の気質に触れた雑感など、歴史随想も相変わらず面白かった。【街道をゆく19/43】2018/05/29
kawa
43
緑豊かで、文豪の国アイルランド。文豪の方はこれから堪能できればなのだが、緑豊かはグ-グル・マップと本書で紹介される映画ジョン・ウエイン「静かなる男」の視聴で「エメラルドの島」を堪能。さり気なく新教とカトリックの並列・複雑な関係を理解できたのも本書を読んでいたらこそ。第2次大戦で日本が英国と闘ったゆえの日本びいき。歴史的怨恨が深い。大戦直前のアメリカの在英国大使ジョセフ・P・ケネデイ(後のケネデイ大統領の父)もアイルランド系の英国嫌い。親ドイツの立場で米国の大戦参戦に反対していたという事実にびっくり。2021/04/28




