出版社内容情報
現代社会の死生観は高齢化、葬式・墓の簡素化、家族関係の希薄化とともに変化してきた。多くの人が不安視するひとり死について、「終活」講演多数の死生学研究者が意識調査結果を分析し浮き彫りにする。死生観を醸成する一助となる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すうさん
1
「死生観」とは「いかに生きるか」考えることだが「生死観」とは生に重きを置いて死を考えることらしい。本書は終活論という生死観の本なのだろう。死亡年齢の高齢化、葬式や墓の簡素化、家族関係の希薄化の中で私たちは生きている。いままでの価値観や常識も大きく変化している中での死生観。人は結局一人で死んでいくことに間違いないだろうが、私は年齢とともに自分の死より大切な人との別れのほうが恐怖になってきている。私の人生の終活とは沢山の「老い」を学びながら自分以外の死を体験し、やがて自分の死も体験して終わることだろう。2025/05/07
yuuguren
1
現代日本の「死」を取り巻く環境を、高齢者の家族状況から葬式、墓などを含めて全体的に具体的データを挙げてわかりやすく解説している。著者の死生観は一貫しており「今を一生懸命に生きることで死が輝く」というものだ。なかなかそこまでの境地に行きつけないが、参考になる考えだと思う。2025/04/28
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