朝日選書<br> 精神科医がみた老いの不安・抑うつと成熟

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朝日選書
精神科医がみた老いの不安・抑うつと成熟

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  • サイズ 46判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022630926
  • NDC分類 493.75
  • Cコード C0395

出版社内容情報

日常のさりげない腰痛、風邪、些細な人間関係のトラブルをきっかけに妄想、不安障害、うつ病として表れる老年期の心理的な特異性とは? 背後にある老いとは? 多彩な精神症状を診てきた、老年精神医学の第一人者による、豊富な臨床を踏まえた処方箋。

内容説明

老いゆく心をわかっている?精神科医として大学病院や精神科病院で高齢者を診てきた著者は、1979年に認知症をより知りたく老人医療・福祉の現場に入った。高齢者はそれまでは自らの精神的危機を超えてきたのに、加齢とともに伴侶や友人を喪失、独居や同居、身体的機能の低下、孤独、社会とのつながりの変化から、不安、葛藤、怒りに苛まれる。腰痛や風邪、人間関係の小さなトラブルをきっかけに、妄想や不安障害、うつ病を患っていく。豊富な臨床例、多田富雄、木村敏、神谷美恵子、ボーヴォワール、映画『八月の鯨』、ジャンケレヴィッチ、ボウルビィ等をもとに、老年期の特性を捉える。病の症状の底流にある「老いを生きること」の実相とは?大上段の構えではない、老いの自然な姿、成熟とは?老年精神医学の第一人者による実践的に役立つ生活の視点からみた臨床の覚書。

目次

第1章 老年精神科事始め
第2章 老年期心性の特異性と不安・抑うつ
第3章 抑うつの精神医学
第4章 老年期の妄想
第5章 隠喩としての「認知症」
第6章 脳症状の臨床からみる1 せん妄
第7章 脳症状の臨床からみる2 生活を通して認知症を考える
第8章 老いをいかに生きるか―ある100歳老人から

著者等紹介

竹中星郎[タケナカホシロウ]
1941年東京都生まれ。精神科医。1966年千葉大学医学部卒。東京都立松沢病院、信州大学医学部、社会福祉法人浴風会病院に勤務。52歳で医療・福祉の第一線から身を退く。その後は浜田クリニックでは東京下町の精神医療にたずさわり、社会福祉法人かがやき会の嘱託医として精神障碍者の生活支援にかかわる。長野県富士見高原病院では非常勤医として農村の精神科医療にたずさわってきた。公職としては、大正大学人間学部臨床心理学科長、放送大学客員教授、杉並区さんあい公社嘱託医、社会福祉法人かがやき会理事、医療法人社団道草会浜田クリニック理事などもつとめた。2019年9月8日食道がんで逝去。享年77(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nobu

2
老年精神医学の先達で、「老いの心と臨床」など高齢者の心の襞に触れるような文章を紡いでこられた著者の最新版として早速読了したが、昨年9月に逝去されており、くしくも最終書であることを知ることになった。古き良き伝統的精神医学の手法で、症状の背後の心理を読み解く重要性をさり気なく語られる。「認知症が増加し多様化するなかで老年精神科医に求められているのは、誰でも診断できるマニュアルではなく、精神科臨床の原点に立ち返り生活の中で認知症がどのように現れるかをもっと知ることである」は重要な言説である。2020/05/10

たっちゃん

0
高齢者の精神的病理を詳述している。 知識として備えておく価値がある。 ①妄想 ②不安と抑うつ ③認知症 ④せん妄 2025/03/01

sayar

0
親も老いてくると、日常生活にもいろいろな問題が起きてくる。何かヒントを求めて読んだ次第。著者の竹中星郎さんは医者として高齢者の精神医療に携わってこられたが、この書籍の完成を見ることなく亡くなられたとのこと。遺言のように、現状の医療や介護の状況への問題提起もされている。豊富な臨床事例だけでなく、古典的な著書を引いて「老い」の捉え方は考え方を紹介してくれているのが、軸が見えるようで良かったです。「老い」に誰も抗えないですからね。2024/12/04

Go Extreme

0
老いの多様性:個別・身体 老年精神医学:臨床は全てが応用問題→醍醐味 老化の過程:統合性欠いた醜悪な現象の集合≠規則性・連続性 アンビヴァレント→不安と抑うつ インスティテューショナリズム:病院の閉鎖的環境に適応→社会性失う 老いの円熟→生き方内包 人生後半生の課題:真の個性化 年をとると1日は長く1年は短い 1日の長さ=経験の質 1年の長さ=経験の量 老いないための健康法にすがる<自分なりの生き方を模索 孤独:生活形態<精神的実存 インクルデンツ:他者の評価を気にする レマネンツ:生きづらさ 物集高量2020/02/01

えっこ

0
読むのに苦労した。第1章の著者自らの経歴とその取り組みの話が面倒くさかった。老年期うつ、認知症、それらに伴う言動には、加齢による身体能力の低下、親しい者がいなくなる孤独が背景にある。ケアの基本はさりげなさ。医療的ケアとは生活を柱にすることで、算数を解かせるのではなく、一緒に買い物に行く方が良い。どうやら認知症の薬は、今のところそれほど有効ではないらしい。残念だ。2020/05/02

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