出版社内容情報
【文学/文学総記】朝日新聞連載「文豪の朗読」の書籍化。川端康成、谷崎潤一郎、三島由紀夫など名だたる文豪たちによる自作朗読を現代の作家・識者が聴き、読者に手ほどきする。さらに朗読部分の抜粋も一部収録(予定)。文学がより興味深く、そして身近になる一冊。
朝日新聞社[アサヒシンブンシャ]
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内容説明
名だたる文豪のべ50名による自著の朗読を現代の作家・学者が聴き、そこから得た感興や思索、作品論、作家論をつづる。さらにその朗読された文学作品の文章抜粋も収載。日本文学史に残る名作それぞれの世界に触れることができる。読めば文学が身近になり、そしていっそう興味深く思えるようになる、恰好の入門書。
目次
いとうせいこうが聴く 谷崎潤一郎「春琴抄」
島田雅彦が聴く 井伏鱒二「山椒魚」
朝吹真理子が聴く 室生犀星「抒情小曲集」
本郷和人が聴く 吉川英治「宮本武蔵」
いとうせいこうが聴く 志賀直哉「暗夜行路」
島田雅彦が聴く 谷崎潤一郎「細雪」
江國香織が聴く 佐藤春夫「秋刀魚の歌」
島田雅彦が聴く 武者小路実篤「お目出たき人」
本郷和人が聴く 井上靖「天平の甍」
朝吹真理子が聴く 川端康成「伊豆の踊子」〔ほか〕
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サルビア
17
月刊朝日ソノラマに付属したソノシートに作家が自作を朗読したものが入っていた。その作家の朗読を現代の作家や大学教授らが聴いて、作家の印象や作品について持論を書いたのがこの本である。この本を読んで、作家の朗読を聴きたくなった。また朗読されている作品も一部分しか載っていないので読みたくなった。作家の朗読は、体型や外見から想像つかないような高い声だったり、平板に読むようなものだったりしたらしい。今も音源があったら是非聴いてみたいものだ。2019/07/11
mick
1
総じて感情のこもらぬ抑揚のない朗読をする作家が大半なようだ。なににせよ音源がなく朗読そのものが聞けないのがいたい。文学史の確認、補強的に読む分には問題ないが、「文豪の朗読」とある以上は少しは聞いてみたかった。2018/04/25