出版社内容情報
今年4月に急逝した当代きっての学僧最後の語りおろし。その丹念な調査による発見は常に古代史ブームを牽引した。藤ノ木古墳開棺、『隠された十字架』梅原猛氏との対決、日本における世界遺産第1号登録など古代史の大事件の表裏を明かす。
内容説明
2017年春に急逝した〓田良信法隆寺長老最後の自伝。12歳で法隆寺の小僧となり、いたずら盛りの年頃に厳しい修行の毎日、師匠や周囲の大人の慈愛に満ちたまなざしのなか、「瓦礫法師」に成長し、当代一の学僧として法隆寺の興隆に尽力するさまを、軽妙なエピソードを交えて語り下ろす。平安時代の史料を発見し、藤ノ木古墳被葬者論に一石を投じ、「法隆寺昭和資財帳」編纂事業を立ち上げて寺史を編み直し、寺宝を再発見した。梅原猛氏との対決の裏側や、日本初の世界文化遺産登録、百済観音堂建立など、当時の古代史ブームの熱気も伝える。
目次
東大寺から法隆寺へ
瓦礫法師の誕生
人間一生勉強や
年表、奈良六大寺大観、再現壁画
夢殿開扉の謎
昭和天皇をお迎えする
途絶えた法要を復興する
藤ノ木古墳、救世観音、百済観音
世界遺産ってなに?
梅原猛さんと対決?焼損壁画を公開
百済観音堂に突っ走る
著者等紹介
〓田良信[タカダリョウシン]
1941年奈良県生まれ。龍谷大学大学院修了。法隆寺長老(法隆寺第128世住職・聖徳宗第5代管長)。法隆寺実相院住職。法隆寺昭和資財帳と法隆寺史の編纂を提唱し、法隆寺学をライフワークとして執筆・講演を続けた。2017年4月26日、老衰のため死去
小滝ちひろ[コタキチヒロ]
1962年福島県生まれ。上智大学新聞学科卒。1986年朝日新聞記者となり、広島・呉支局員、奈良支局王寺駐在、アエラ編集部員、奈良・橿原支局長などを経て、編集委員。専門は古社寺の文化財、考古・歴史学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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