出版社内容情報
歯痛は人類の歴史と共にあった。呪術で直した古代から、中世床屋外科の荒療治を経て入れ歯、ブリッジ、麻酔が登場し、治療は近代化されていく。歯の守護聖人、ジョフィーヌ妃、ワシントン、ディズニーも登場して歯のエピソード満載。
内容説明
人類誕生、いや動物が歯を持って以来、歯の悩みは常につきまとってきた。恐竜の歯化石には歯周病の跡があり、洞窟人の歯は髄が出るほどすり減っていた。古代、虫歯は悪魔や虫が原因とされた。中世、旅回り詐欺師が街の広場の歯抜きショーで客を集め、怪しい民間療法が横行した。歯抜きは理髪や瀉血と共に床屋外科の仕事だった。近世にも患者は麻酔なしで床に寝て施術を受け、歯の治療は相変わらず「血と痛み」の世界だった。その後、麻酔やレントゲン、治療用椅子などの進歩があり、今日の歯医者は治療・美容両面の仕事になった。恐怖と嫌悪で語られる「歯治療の世界」を、患者の視点からエピソードたっぷりに綴った“笑える歯痛の世界史”。
目次
1 悪魔?虫?体液?―古代世界の歯痛
2 旅回りの歯抜き屋から床屋外科まで―中世の荒療治
3 治療への気運―ヨーロッパ歯学のあけぼの
4 植民地アメリカの歯の事情―独立戦争との意外な関係
5 痛くない治療を求めて―笑気ガスとエーテル
6 泥棒男爵と改革者―歯医者が専門職に
7 苦痛で恥ずかしいが、ありがたい―入れ歯の五〇〇年史
8 進歩と受難者―麻薬・水銀・X線
9 新世紀の歯科医療―フッ素・椅子・歯磨き道具
10 一〇〇万ドルのほほえみ―ハリウッド映画と口のイメージ
著者等紹介
ウィンブラント,ジェイムズ[ウィンブラント,ジェイムズ] [Wynbrandt,James]
ニューヨーク在住のジャーナリスト
忠平美幸[タダヒラミユキ]
1962年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。図書館司書を経て翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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