出版社内容情報
自閉症、アスペルガーなどは誰もが知る言葉だが不正確な知識や偏見も多い。現場で診断する小児精神科医が症例や研究から誤解をとく。
内容説明
本書では発達障害の若者たちの生き方を何人もの事例で説明し、その上で世間での誤解の数々(「親の育て方が悪いから」「テレビやゲームで育ったから」など)の誤りを明らかにする。支援にあたる側の誤解にも踏み込んで解説する。後半では、発達障害の各症状を説明し、近年の脳研究や遺伝研究も紹介して、症状と原因について正しい情報を提供する。また、発達障害の発見から現代までの歴史にも触れる。
目次
第1章 発達障害の子どもと青年
第2章 世間の誤解をとく
第3章 支援者の誤解をとく
第4章 発達障害とはなにか
第5章 発達障害周辺の障害や疾患
第6章 発達障害の理解とその変遷
補章 発達障害の用語について
著者等紹介
古荘純一[フルショウジュンイチ]
青山学院大学教育人間科学部教授、小児科医、小児精神科医。1984年、昭和大学医学部卒。同大学大学院で博士号取得。昭和大学医学部小児科講師、青山学院大学助教授を経て現職。臨床現場で一貫して、神経発達に問題のある子ども、不適応をかかえた子どもの診察をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らむり
33
子供の発達障害中心でした。大人を知りたかったんですが。2016/10/22
りんふぁ
3
これはわかりやすい。具体的なケースもあるし、医療用語や専門用語もわかりやすく書いてある。良書です。2016/10/26
魚
2
共感的支援で解決できないのが発達障害、という考え方に驚きと納得と反省。タイトル通り「発達障害とはなにか」と釈然としない思いを抱えていたところ本書を見つけた。入門としてとても良い本だった。2021/10/10
Asakura Arata
2
発達障害の教科書として使える。押さえるべきところは全て抑えてある。今度くるPSWに読ませようと思っている。2017/01/24
バスタ
1
こういった分野の知識がほとんどない状態でこの本を読み始めたが、筆者がお医者さんということもあり、とても理解しやすかった。また、具体例を用いた丁寧な説明が印象的であった。内容についてだが、発達障害を抱える人々の特徴ある言動や行動をいち早く察知し、それを注意するのではなく理解することが大切で、また状況によっては手助けをすることも必要であると思った。筆者も述べていったように、こういった社会を作り上げることが、この症状に悩む人々を助ける一番の近道なのだと思う。2018/12/17
-
- 電子書籍
- 帰ってきた 日々ごはん〈3〉