出版社内容情報
命を狙われながら祖国復興に奔走するなど波乱にみちたハプスブルク帝国最後の皇太子の生涯から、もう一つの欧州現代史を辿る。
内容説明
ハプスブルク帝国最後の皇太子、オットー・フォン・ハプスブルク=ロートリンゲンの波乱万丈の生涯を、豊富な史料と本人へのインタビューで明らかにする。1916年、4歳で皇太子となったオットーは、1938年、ナチの傀儡となることを拒んだためヒトラーから執拗に命を狙われる。帝国崩壊後、亡命の身で祖国復興に奔走。戦後処理では、ルーズベルトやチャーチルと連携してソ連に対抗し、オーストリアを西側にとどめた。戦後は欧州議会議員として欧州統合に尽力、ベルリンの壁崩壊につながる1989年8月19日のパン・ヨーロッパ・ピクニックを主催した。戦いに次ぐ戦いの生涯にみる、もう一つの欧州現代史。
目次
幼年時代 1912‐1929
青年時代 1929‐1940
アンシュルス(ドイツによるオーストリア併合) 1938
パリ 1939‐1940
挑戦し続けるオットー 1940
再びアメリカへ 1940‐1944
オーストリア再興のための戦い
中央ヨーロッパの命運 1943‐1944
モスクワ宣言発効 1944
ハンガリー
第二次世界大戦終結後 1945‐1991
東西冷戦終結
著者等紹介
ファイグル,エーリッヒ[ファイグル,エーリッヒ] [Feigl,Erich]
1931年ウィーン生まれ。テレビドキュメンタリーの映像作家であり著述家でもある。ツィタ皇后とオットー大公に直接インタビューをし、また多くの資料を入手し、ハプスブルク家に関する著作やフィルムを数々作成。その優れた仕事に対して学問と芸術における栄誉賞を授与され、またウィーンの市民として金の栄誉賞も受けている。2007年死去
関口宏道[セキグチヒロミチ]
1941年生まれ。文学修士。松蔭大学教授。専門はドイツ現代史
北村佳子[キタムラヨシコ]
1974年早稲田大学第一文学部ドイツ文学専攻卒業。ゲーテ・インスティテュート東京上級クラス修了。ウェラ化粧品、コメルツ銀行東京支店などに勤務。ドイツ人役員や支店長の秘書として翻訳通訳業務を行う。2001年コメルツ銀行退職。現在はフリーランスとしてドイツ語の翻訳業務に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
スプリント
m
ミッキー
K・ITO