出版社内容情報
20世紀初頭のカリフォルニア州を舞台に始まった日本人移民の排斥は、長らく2国間関係の懸案事項だった。その歴史を膨大な資料をもとに丹念にたどり、移民問題が日米関係に与えた影響、また日米関係が移民問題に与えた影響を読み解く。
内容説明
1924年のアメリカで、日本人移民の入国を全面的に禁止する「排日移民法」が成立した。発端は、日本が日露戦争に勝って間もない1906年、サンフランシスコで日本人学童を公立学校から締め出す決議が採択されたことだった。以来、日本人移民排斥をめぐる問題はサンフランシスコからカリフォルニア州、全米の問題へと拡大し、ついには良好だった日米関係を揺るがす事態になる。そのとき州政府や連邦政府はどう動いたか?日本政府はどう反応したか?法案成立を決定づけたのは、従来の定説通り、日本大使からの抗議書簡中の「重大なる結果」という語句だったのか―?日米の膨大な史資料をもとに丹念に経緯をたどり、排日移民法が成立した真相、移民問題が日米関係に与えた影響を読み解く。
目次
移民問題から見た日米関係史
第1部 日本人移民の排斥(排日運動の原点;第一次排日土地法の成立;第二次排日土地法の成立)
第2部 排日移民法成立の舞台裏(排日移民法の成立;舞台裏の真相;成立の余波)
排日移民法のその後
著者等紹介
簑原俊洋[ミノハラトシヒロ]
1971年生まれ。神戸大学大学院法学研究科教授。カリフォルニア大学デイヴィス校卒、神戸大学大学院法学研究科博士後期課程修了・博士(政治学)。日本学術振興会特別研究員を経て、1999年より神戸大学法学部助教授、2007年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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