出版社内容情報
書き下ろし時代小説の巨匠・佐伯泰英。その膨大な作品群のどこから読むべきか悩む読者はきっといる。そんな人のため、全部読んでリポートしよう! 『密命』から『助太刀稼業』まで、1年間佐伯ワールドにどっぷり浸かった著者による、忖度なき佐伯作品指南本。
【目次】
内容説明
膨大な冊数を誇る佐伯泰英時代文庫。どれから手をつけていいか迷っている人のために、全部読んでリポートしよう。誰に頼まれたわけでもないのに、佐伯ワールドにどっぷり浸かった2年間。しがらみなんてないから、遠慮・忖度一切なし!直球勝負の時代文庫ルポ、いざ開幕!
目次
第1峰 『密命』
第2峰 『鎌倉河岸捕物控』
第3峰 『夏目影二郎始末旅』
第4峰 『酔いどれ小籐次』
第5峰 『新・酔いどれ小籐次』
第6峰 『長崎絵師』『異風者』
第7峰 『秘剣』
第8峰 『居眠り磐音 江戸双紙』
第9峰 『空也十番勝負』
第10峰 『古着屋総兵衛影始末』『新・古着屋総兵衛』
第11峰 『交代寄合伊那衆異聞』
第12峰 『オムニバスシリーズ』『照降町四季』『柳橋の桜』『芋洗河岸』『助太刀稼業』
第13峰 『吉原裏同心』
著者等紹介
北尾トロ[キタオトロ]
1958年福岡県生まれ。ノンフィクション作家。世の中の面白い現象をいちはやく紹介している。2000年代初頭より裁判の傍聴を始め、多数の裁判傍聴記を執筆。2014年より町中華探検隊を結成。猟師としても活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
54
私は文庫書き下ろしの時代小説は好きな方なんだが、佐伯泰英の良い読者ではないのだな。シリーズをいろいろつまみ食いしては中途半端になったというか。「密命」や「交代寄合伊那衆異聞」とかはある程度読んだけど。で、この本は現時点での佐伯泰英の時代小説文庫全306冊を読んでしまう試み。各シリーズ大まかな流れを追って肝心なところのネタバレは無いように書いてある。多少の欠点の指摘はあるがポジティヴに受け止め、より面白く読み解こういう姿勢。作品語りがなかなか楽しい。この本1冊で306冊読んだ気になるから凄くコスパ良いよね。2025/08/26
ガットウ
16
★★★★4.0点。かつて佐伯泰英山脈登頂を目指し、150冊ぐらいで「なんだか、もういいか。」と下山を決めた私、未練の読書でした。2025/09/19