朝日文庫<br> 母は不幸しか語らない―母・娘・祖母の共存

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朝日文庫
母は不幸しか語らない―母・娘・祖母の共存

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022621030
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0195

出版社内容情報

母の愛に疑念をいだいた娘たちは「墓守娘」「母重」という自己確認の言葉を獲得した。その母は団塊世代に属し、また高齢の母を介護する立場は娘である。あまり言及されてこなかった団塊女性を1970‾80年代の時代背景を入れて考えると、何がみえてくるのか。また100歳超えの高齢者が6万人という現代に、母娘問題は「老いた母とのつきあい」をぬきには語れない。娘の子育てに懸念をいだき孫のことが心配でたまらない、孫の不登校を悩む祖母の相談は増える一方だ。本書では娘、母、祖母の3世代と家族という視点を入れ、団塊女性に象徴される母親のかかえる困難さに言及。母はなぜ自らの不幸を語りたいのかを、下記のように区分して世代的背景とともに分析し、その特徴を追っていく。1972年~ 1期ウーマンリブ・フェミニスト主導1996年~2期アダルト・チルドレン(AC)ブーム2008年~3期「墓守娘」「母娘本」ブーム2012年~4期当事者本(体験記)の大量刊行と毒母・毒親ブームそして女性だけの問題にとどまらず、父親(夫)である男性、息子と母と関係にもふれる。また文庫化にともない、母親の高齢化という問題についてエピソードを交えながら言及する新章「高齢化する母と娘たち」、文筆家の水上文氏による解説「容易く解毒させないために」を追加。臨床40年の経験をもとに3世代の共存の方向性を提言する、母娘問題の第一人者による力作。

内容説明

母たちは長きにわたって娘に何を語りきかせたのか。「あなたのために」という自己犠牲を盾にして娘に強いるものを、母・娘・祖母の3世代を通し、時代的背景とともに徹底分析。文庫化に伴い、新章「高齢化する母と娘たち」を加筆した。

目次

家族愛帝国の難民女性たち―まえがきに代えて
「毒母」という言葉を点検する
1995年という転換点
母娘関係をめぐる歴史
母娘問題の中核となった女性たち
団塊世代の男性たち
団塊世代がつくった家族
団塊女性たちの挫折感
僕は生き直したいんだ
母はなぜ不幸しか語らないのか
娘を身代わりにした母と教育虐待
娘としての団塊女性たち
孫によって延命する祖母
息子は母が重くないのか?
母への愛がなければ、母ロスは起きないのか
出口はあるのだろうか
仲間とともに
離脱か和解か
存在感を増す祖母たち
母・娘・祖母が共存するための提言
高齢化する母と娘たち(文庫化に際して)

著者等紹介

信田さよ子[ノブタサヨコ]
1946年岐阜県生まれ。公認心理師・臨床心理士。日本公認心理師協会会長。お茶の水女子大学哲学科卒、同大学院修士課程児童学専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きみどり

10
U-NEXTの契約が迫っていたので、10月前半は映画とドラマのウォッチリスト消化に費やして、やっと一冊これ読めた。映像コンテンツ漬けの日々よさようなら…。ところで2008年に噴出するかのように顕在化した日本の「母娘問題」だが、ほぼ10年経った2018-2020年あたりから韓ドラ家族ものに「ヤバめの母」が出てくるようになった。それまでオンマは神聖不可侵な存在だったのに…。そしてエンタメに落とし込む熱量と勢いは、かの国は強い。なにせロマンティックコメディに教育虐待系ときょうだい差別系をぶっ込んでくる。2024/10/16

てくてく

6
p126以下「娘に対する洗脳を成功させるためには、母は不幸でなければならない、カルトの教祖になるには受苦的存在であることが必要であるように。こんな苦労をしてきた。そこから逃れられなかったのは娘の存在があったからだ」というくだりが秀逸。戦後のロマンティック・ラブ・イデオロギー、自ら選び取った家庭なのにそれを顧みない夫(父親)、その恨みつらみを廃棄物処理のように吐き出すのは、男女の子どもがいても娘、特に長女を選んで行うというくだりも我が事のようで、辛いながらも一気読みした。母親の過干渉に悩む若い人に教えよう。2024/10/19

ソイラテ

3
信田先生の母親関係の著作の中で一番わかりやすいと思った。2025/04/21

M Y

3
年末年始の一冊となりました。個の問題ではなく社会システムの一面があるのかと腹落ち。個人としては子育てする時期に両親は他界していた。元気であったら、色々期待して気持ちを熟成させてしまったかもなとの読了です。2025/01/01

a.i

2
★★★2024/12/11

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