出版社内容情報
下川裕治氏がこれまで刊行してきた100冊超の著作から、インパクト大のエピソードを選り抜いた。「死ぬかと思った編」「食べ物・酒編」「びっくりハプニング編」「ほっこり編」「トホホな話編」などのテーマ別に構成。旅が、世界が、30年でどれだけ変化したかも興味深い。
内容説明
『12万円で世界を歩く』で旅行作家としてデビューして三十余年―。数々のトラブルやハプニング、小躍りしたくなるできごとに遭遇してきた。100冊超の著作から呆然、爆笑、トホホなエピソードを選り抜き、テーマ別に構成したアンソロジー。旅は、世界は、大きく変わった!
目次
第1章 死ぬかと思った編(恐怖のジャンピングバスとはこれだったか;喉の渇きが限界に ほか)
第2章 食べ物・酒編(ベトナム人のフォーへのこだわり;台車つけ換え作業員から買ったビール ほか)
第3章 びっくりハプニング編(バスドライバーが自由すぎる;テレビのチャンネルが勝手に替わるのは… ほか)
第4章 ほっこり編(ヒツジ飼いになった僕;カンボジアでだるまさんが転んだ ほか)
第5章 トホホな話編(バス停に停まってくれないバス;渋滞にげんなり ほか)
著者等紹介
下川裕治[シモカワユウジ]
1954年長野県生まれ。旅行作家。慶應義塾大学を卒業後、新聞社勤務を経て独立。90年、『12万円で世界を歩く』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とびを
6
トラブルも含めて楽しむのが旅行なんだなー2023/08/18
eiro
5
私も昔バックパッカー。今時流行んないよこんなの。今の若者はネットで安宿は探すし、SNSで情報も調べる。行き当たりばったりをのんびり過ごす者なんてごく少数だろう。著者も新しい切り口は開拓できず、数十年の蓄積をつなぎ合わせた本を出してきた。内容も今となっては凡庸。自分では面白いつもりだろうが共感されないだろう。交通の不便さ、下痢を伴う食文化。一つの出来事だけを切り取り、社会や文化を喝破してみせたり、何の意味だか国境越えに執着したり、当時は出入国スタンプの多さを誇示する者がいたり。流行んないよ、理解されないよ。2023/07/31
Shinya Fukuda
4
下川さんの本は殆ど読んでいる。これはその抜粋。5つの視点から再編集したものだ。以前に読んだ記憶が蘇ってくる。跋文に笑わないでほしいと下川さんは書いているがそれでも笑いを禁じ得ないところがある。私も下川さんほどではないが旅行先で焦ったことがある。あれも文章にして人に読まれると笑われてしまうのだろう。4章の「ほっこり編」は文字通りほっこりした。また国民性に関する言及もあるが随分昔のことなので変わってしまったかもしれない。しかし変わってほしくない気もする。タイの警察やカンボジアの国境の入国管理は笑える。2023/08/15
Daisuke Yabe
4
100冊以上の著作があるという下川さんのベスト集的な。私も下川さんの本は30冊以上読んでいるのだけども、あまり思い出せない。どういうこと?2023/07/16
ゆうろう
3
下川氏の過去40年以上にわたる海外格安旅行のエピソードを纏めた一冊。その底流にあるのは氏の控えめな性格、現地の人々への温い視線かと思う。P41「彼らを押し退けて前に〜」P86「妙な連帯感がちょっと嬉しかった」P130「庶民の暮らしは、質素で平和だった」P237「きっとこの国は大丈夫」等々、氏の目線の確かさが、私がこれまで何十冊という著作を読んできた理由。しかし彼も齢70直前。もう少し身体を労わって無理のない旅をしていただきたいと、要らぬお節介だが思ってしまう。なお、戦乱のアフガン紀行著書は第一級品のルポ!2023/09/24
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