出版社内容情報
居酒屋めぐりの第一人者・太田和彦氏が集大成として書いた新書(『日本の居酒屋──その県民性』)を、増補して文庫化。居酒屋をめぐって47都道府県を踏破した著者が、居酒屋を通して県民性やその土地の魅力にせまる。
内容説明
港町、商業の町、城下町、門前町など、各地にある居酒屋には風土、歴史、産物のすべてが反映されて一つの文化を形成する。全部の都道府県を踏破した居酒屋研究の第一人者が、そこに住む庶民が通う居酒屋だからこそわかる土地ごとの魅力・県民性に迫る。
目次
北海道・東北
関東
中部
近畿
中国・四国
九州・沖縄
著者等紹介
太田和彦[オオタカズヒコ]
1946年北京生まれ。長野県出身。東京教育大学卒業後、資生堂宣伝部制作室にデザイナーとして入社。広告デザイン関係の受賞多数。89年「アマゾンデザイン」設立。2000~07年、東北芸術工科大学教授。本業のかたわら居酒屋・旅などの執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
68
太田さんの本、42冊目。今まで読んできた本もすべて居酒屋をテーマにした著書ばかり。これだけ読んでいると、内容は重複してくるが不思議と飽きない。居酒屋への愛情が込められているからだと思う。本作は全国の居酒屋を通して、それぞれの都道府県の県民性をまとめたもの。居酒屋では生の人間性が出るのでその生態を知るにはぴったりかもしれない。確かに風土や文化と結びついて、述べられる県民性は結構当たっているような気がする。県ごと紹介され、その土地のお気に入りの居酒屋のリストも載っていて、訪ねてみたくなること必至だった。2022/06/20
奏市
17
飲みながら楽しく読んだ。各県の県民性と絡めて酒の飲み方、お薦め居酒屋を紹介したもの。石川など7つも居酒屋紹介されている県あれば1つしか紹介なくそこも現在は閉店という県あったり、県民性もこれ読んだその県の人は怒るだろうといったものもあり、独断的書き方が痛快で面白い。長崎『男は親切、女は美人』とのタイトルで「町を歩けば五分に一人、いや三分に一人の割合いで美人が見つかるのは本当です」とは母上が長崎出身の著者のお手盛りだな。吉田健一の酒エッセイと相まってやはり酒田に行きたい。あと富山、島根・益田、改めて倉敷にも。2022/07/09
DEE
11
著者が実際に訪れて感じた47都道府県の県民性と、その土地を代表すると著者が考える居酒屋の紹介。これは居酒屋探訪家を名乗る著者だからこそ書ける本。県民性と一括りにしてしまうのにはいささか抵抗を感じるが、まぁ、それはそれとして。旅先の居酒屋もいいよねと思いながら読了。2022/08/24
ikedama99
8
夜、寝床で読む本の1冊。雰囲気としては、ずっと前の「居酒屋大全」を47都道府県に広げた感じ。一日一つの県を読んでいった。各県ごとの特徴があって、面白かったし、さもありなんという県もあった。(高知や秋田など)自分の地元、山形県は太田さんが東北芸工大に勤務されたこともあってか(?)、庄内に話が寄ってしまった。酒田の店の紹介はうれしい。「久村の酒場」にいきたいな。コロナの後ずっと行ってない。2022/11/27
ganesha
7
長野出身のデザイナーによる、日本酒の飲める全国の居酒屋と、都道府県ごとの特色を簡潔に面白くまとめた一冊。各地の友人を思い出しつつ読了。宮城と富山で飲んでみたい。2022/09/19
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