出版社内容情報
東京・日本橋からトルコまで、旅行作家とカメラマンと料理人の3人組がアジアハイウェイをバスでひた走る。やはり「遅い」「狭い」「揺れる」「故障する」の四重苦!? 総距離1万7千キロ、27日間のボロボロバス旅。変化する旅事情をコラムに収録。
内容説明
日本橋からトルコへ、旅行作家、カメラマン、料理人の3人組がアジアハイウェイをバスでひた走る。高速道路が経済発展を支える様子に驚いた中国、昼も夜もバスを乗り継ぎ脳が壊れかけたインド、治安の悪さからバスも物騒なパキスタン…。変化する旅事情をコラムに収録。
目次
1章 日本
2章 韓国
3章 中国
4章 ベトナム・ラオス
5章 タイ・ビルマ(ミャンマー)
6章 バングラデシュ
7章 インド
8章 パキスタン
9章 イラン・トルコ
著者等紹介
下川裕治[シモカワユウジ]
1954年長野県生まれ。旅行作家。慶應義塾大学を卒業後、新聞社勤務を経て独立。90年、『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、おもにアジア、沖縄をフィールドに、バックパッカースタイルでの旅を書き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
73
5万4千円というのは、内訳をみると東京の日本橋からトルコまでの純粋な交通費。宿代や食費を入れたら、実際はもっとかかる。旅行気分になれるかと思って読んでみた本だけれど、バス旅が想像以上に過酷だということを思い知らされて終わった。こちらが女性ひとりで言葉もわからなかったら、実質危なくて無理だな。2021/04/19
Daisuke Yabe
1
実生活が辛いから、それはそれは辛いバス旅の本を読む。夜、よく眠れないのは、人生もバスの中も同じようだ。2022/05/07
阿井植夫
0
とても参考になった。2022/06/04
韻踏み茶碗
0
日本からトルコまでバスで横断する話。内容も面白いが、さらに興味が出たのは各国の地力というか底力が交通インフラに現れていること。例えば話の中に出てくる中国あたりは相応にインフラが整っていて当然だが、インフラ事情に詳しくなかったイランが実は整っていて興味が湧いた多分この本が書かれたのは、経済制裁が長く続く前の頃なので、中東の大国イランも今ほど苦しんでいなかったんだろうなと考えさせられた。あと暴落したトルコリラだが、やはりこの頃はトルコリラ高だったらしい、隔世の感がある。 本は面白いので、おすすめです。2022/10/30
Shinya Fukuda
0
アジアをバスで横断した旅行記。「バスの虫」という著者独特の表現が旅の過酷さを表している。韓国は狭いから問題少ない。強権政治の中国では緊張感が漂う。しかし道路網の整備は進んでいる。ただ、トラック輸送の利便性が優先されている。ベトナムは東南アジアでは一番手強い国。そして最大の難所インド。此処が一番面白い。路線バスしかなくそれが途轍もなく長い。大きな国だから日本人には想像もつかない、意外なのはイラン。道路網も整備され治安も良い。もっと良いのはトルコ。ただイラン、トルコにも少しだけ問題はあった。読めばわかる。2021/08/07