出版社内容情報
巨額の資産を築くお金持ちは、裏では教養をフル活用している。「投資は教養を土台にしたシナリオ勝負」「IT起業家はなぜ東洋思想にハマるのか」など、教養ブームの中、お金持ち研究の第一人者がまとめる「儲かる教養」の身につけ方。
内容説明
巨額の資産を築くお金持ちは、浮き沈みの激しい市場を生き抜くために「教養」をフル活用している。「稼ぎたければ大衆会社を理解せよ」「IT起業家はなぜ東洋思想にハマるのか」など、人気経済評論家にして富裕層研究の第一人者がまとめる「儲かる教養」の身につけ方。
目次
第1章 ゼロから資産家になるための社会学
第2章 世間に踊らされずに儲けるための経済学
第3章 お金の思考センスを身につけるための数学
第4章 稼ぐ脳を加速するための情報工学
第5章 人間と儲けの構造を見抜くための哲学
第6章 富の大局と未来を見通すための歴史学
著者等紹介
加谷珪一[カヤケイイチ]
経済評論家。仙台市生まれ。1993年東北大学工学部原子核工学科卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当。独立後は、中央省庁や政府系金融機関など対するコンサルティング業務に従事。現在は、ニューズウィークや現代ビジネスなど多くの媒体で連載を持つほか、テレビやラジオなどで解説者、コメンテーターを務める。億単位の資産を運用する個人投資家でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそ
22
①富豪たちの大半には使命感があることがわかる。使命感は究極的な選民意識であり、その選民意識が富を生むのだろう。 ②恒等式は方程式とは異なり、恒等式はある数値を固定して仮定的に用いなければ、推測には使えない。 ③伝統的支配に囚われるのはお金を遠のける行為であることは間違いない。 ④意見の多様性と独立性が担保されている集団の意見は正しいことが多い。 ⑤アメリカから日本へ輸入する孫正義によるタイムマシン経営 ⑥記号論 〇〇という行いをしたのだからこの人はこういう人だと同定する。2022/05/18
kubottar
19
日本語でググるよりも英語でググった方が情報の質がいいのは何故か?2021/01/26
おおたん
17
投資の参考として読みました。歴史的に見ると、教養→特権階級→知的活動が出来る→市場価値が出る。という内容。今も昔も、勉強しないと生き残れないという普遍的なことを改めて感じる本でした。教養を6つの章「社会学、経済学、数学、情報工学、哲学」で知ることができます。◆自らが大衆にならず、どう活かすか?◆経済が成熟してくると、モノを欲しがらなくなる◆人工知能が普及→大した付加価値がないにもかかわらず、人手が足りないという理由だけで居ることができた人の仕事がなくなるだけ◆相手に合わせて行動→営業の成約率は飛躍的に向上2021/08/29
きゃれら
10
ちょっと色々あってついこんなタイトルの本を手に。しかしながら、自分の読書の傾向、方向性と著者がほとんどぴったり合ってた。もっと若ければお金持ちになれるということ? もっとも、出てきた本の中には、読もうと思ったままの積ん読本がたくさんあるからなあ。ガセット「大衆の反逆」、ウェーバー「プロ倫」、カント、ホパー、クーン、鈴木大拙、ソシュール、レヴィストロース、バルト、サルトルの諸著作等々。それ全部読んでたらね、ってことかも。2024/08/09
大先生
8
お金を稼ぐにはセンスが必要であり、センスを身につけるためには「教養」が重要である。そして教養と行動が結びついたときにお金は生まれるとして、社会学・経済学・数学・情報工学・哲学・歴史学について、分かりやすく簡潔に解説しています。例えば、実存主義は「意識高い系」という説明は上手いですね(笑)さて、我々読書メーターユーザーは、既にそこそこの教養を身につけているはずですから、あとは行動あるのみ。プラグマティズム的に試行錯誤していけばいいのですね。「人生のすべては実験である」byエマーソン2022/12/30