出版社内容情報
信長は朝廷との共存を望んでいた! 「楽市楽座」は信長のオリジナルではなかった! 世間では相変わらず「超人的な信長像」が人気だが、本当の信長はどんな人物だったのか? 最新研究で明かされた、新たな人物像をめぐる14本の画期的歴史評論集。
内容説明
日本人は信長が大好きだ。その破天荒な性格、革新的な政策や合戦方法が私たちを魅了する。だが、近年の研究でそれらが真実ではないことがわかってきた。本当の信長はどんな人物だったのか?第一線の研究者たちが一次史料を駆使し、新たな人物像に迫る!
目次
第1部 政治権力者としての実像とは(信長は、将軍足利義昭を操っていたのか;信長は、天皇や朝廷をないがしろにしていたのか;信長は、官位を必要としたのか;織田・徳川同盟は強固だったのか;信長は、秀吉をどのように重用したのか)
第2部 信長は軍事的カリスマか(桶狭間と長篠の戦いの勝因は;信長は、なぜ武田氏と戦ったのか;信長を見限った者たちは、なにを考えていたのか;明智光秀は、なぜ本能寺の変を起こしたのか;信長は、なぜ四国政策を変更したのか;信長家臣団における「勝ち組」「負け組」とは)
第3部 信長の経済・文化政策は特筆されるか(信長の流通・都市政策は独自のものか;信長は、宗教をどう捉えていたのか;信長は、文化的貢献をしたのか)