出版社内容情報
遊女は月に何回髪を洗えたのか? 女を鑑定する専門職「女衒」とは? 遊女の実像や当時の大衆文化に迫り好評を博したWEB連載を、一冊の本にまとめて収録。大幅な書き下ろしを加え、連載時よりもさらに充実した内容でお届けする。
内容説明
女を鑑定する専門職「女衒」とは?遊郭が焼けると臨時営業していた「仮宅」は実は吉原より繁盛していた?「二階で小便」は何を意味する?江戸時代に遊郭が設置され繁栄した吉原。その実態を覗き見しつつ、繁栄の裏側に隠された遊女の実像や当時の大衆文化に迫る。
目次
第1章 幻想の吉原
第2章 大門の中の実態
第3章 遊女の身の上は
第4章 遊女の仕事とは
第5章 吉原で生きるとは
第6章 吉原以外の公許の遊廓
著者等紹介
永井義男[ナガイヨシオ]
1949年福岡県生まれ。作家。東京外国語大学卒業。97年『算学奇人伝』で第6回開高健賞を受賞し、本格的な作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やいっち
78
出版社の内容案内に「江戸時代に遊郭が設置され繁栄した吉原。その実態を覗き見しつつ、繁栄の裏側に隠された遊女の実像や当時の大衆文化に迫る」とある。貧しさや親(多くは男親の放蕩)ゆえに女衒に売られ、そして苦界に沈んでいく少女ら。遣り手や先輩女郎らに芸や色の道を教え込まれる。田舎ではありえない贅沢の極みと、一旦堕ちるととめどない奈落の底。錦絵に観られる豪華絢爛な姿は実態とは懸け離れていたという。着るものも食べるものも想像の他の貧しさ。2020/10/28
lovejoy
0
★★★2024/06/06
正親町三条ペペ
0
遊女とそれを取り巻く人々、社会構造が理解できた。おかげで文楽の世話物を観る視点が高くなれそう。 2021/12/31