出版社内容情報
皇室史上初めて病院で出産された美智子さま。「皇子の誕生」という慶事は、医師たちにとっては絶対に失敗の許されないプロジェクトでもあった。当時最新の産科医療技術を集めて出産に臨んだ医師たちの奮闘を大宅賞作家が活写する力作ノンフィクション。
内容説明
皇室史上初めて病院で出産された美智子妃。未熟児の死亡率が高かった1960年、「ボロ小屋」と呼ばれた宮内庁病院を大改装し、最先端の医療機器を用意して世紀のプロジェクトに挑んだ医師たちがいた。彼らの奮闘の日々を、宮内庁病院の医師が残したメモから明かす。
目次
第1章 世紀の慶事
第2章 プロジェクト始動
第3章 日崎鑛太の憂鬱
第4章 深夜の危機
第5章 浩宮誕生
第6章 美智子妃とトランジスタ
第7章 「分娩はみせものではない」
第8章 桜貝の宮
第9章 母の笑顔
著者等紹介
奥野修司[オクノシュウジ]
1948年大阪府生まれ。ノンフィクション作家。立命館大学卒業。1998年、「28年前の『酒鬼薔薇』は今」で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」を受賞。2006年、『ナツコ 沖縄密貿易の女王』で第27回講談社ノンフィクション賞、第37回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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