出版社内容情報
結婚への不安、DV被害、共依存、子育ての悩み、老後の不安、アルコール依存症。これらさまざまな人生の悩みを、具体的にどうすれば解決できるのか? ベテランカウンセラーが臨床40年のエキスを結晶させて答える。解説は酒井順子さん。
内容説明
結婚への不安、DV被害、共依存、子育ての悩み、老後の不安、アルコール依存症…。これらさまざまな人生の悩みを、具体的にどうすれば解決できるのか?50年近く臨床に携わってきたベテランカウンセラーが、Q&A方式で的確に対応策を提示する。
目次
64歳の夫との将来の生活に不安をおぼえます モトコ、60歳
妻が不安定で困っています マサオ、55歳
親になるのが怖いのです ミチコ、38歳
妻より姉の面倒をみたいのです タケシ、58歳
二人の子どもが結婚しません ユミコ、68歳
どうして私は腹が立たないのでしょう? ユカ、40歳
娘から毎日のように責められます チエコ、51歳
浮気する妻に対して怒れません ユウジ、39歳
長女がかわいく感じられません アユミ、41歳
別居して戻ってきた娘が私を責めます クミコ、65歳〔ほか〕
著者等紹介
信田さよ子[ノブタサヨコ]
1946年岐阜県生まれ。臨床心理士(原宿カウンセリングセンター所長)。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。専攻分野はアディクション全般、アダルト・チルドレン(AC)、家族問題、DV(ドメスティック・バイオレンス)・虐待など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆきらぱ
19
この前読んだ東野圭吾による本の中にあった一節、「家庭におけるさまざまな難問」という言葉が、以来心に残っていた。加賀のように家庭(家族)とは難問が次から次へと起こるのが前提だと捉えた方が自然なのだなと思った。この本は、その難問の答えが出てきそうな参考書だ。するすると固い結び目がほどけそうな感触がある。こんなに辛いのは「自分のせい」または「運命」なのだと思い込む質問者にどちらでもないのだと道を指し示してくれる。読み応えのある人生相談だ。2017/12/11
たんたん麺
7
過去に目を遣るのは、勇気が必要な行為です。「まあいいか」と放置してきたこと。「本当はいけないのではないか」と思いつつ、続けてしまったこと。「見たくない」と、見てこなかったこと。そんなドロリとした沼地のようなものが、過去のあちこちに偏在しているのであって、そこにはまってしまうのが怖い。しかし信田さんは、相談者の首根っこをつかまえて、「これを見ろ!」と、いきなり沼地を見せるような手法は取りません。まずは、懸命に生きようとする相談者のやり方を認め立ち上がらせてから、一緒に少しずつ沼地へとつながる道を歩み始める。2017/11/12
れん
6
主に家族のことで悩んだ時に開く本。信田さんの冷静さ確かな言葉選びに安心します。酒井順子さんの解説、占いと過去の話が良かった。自分の中の沼地を見つめる勇気が希望になる。2022/01/15
もなか
3
架空の質問に答える体の悩み相談本。カウンセラーの著者が、カウンセリングの根拠を示せるように様々なことを学び、徹底的に根拠付けをしながら回答を描くのが楽しかった、という気持ちがとても理解できる。主に家族問題について、理屈はもちろん、具体的な回答が提示されていて、プロはすごいなと思った。カウンセリングは感情的側面ではなく、認知的側面が大切と書いているが、それがよくわかる。もちろん大前提である傾聴の姿勢も上手だった。2019/01/21