朝日文庫<br> 田中角栄失脚―『文藝春秋』昭和49年11月号の真実

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朝日文庫
田中角栄失脚―『文藝春秋』昭和49年11月号の真実

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  • サイズ 文庫判/ページ数 372p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022618863
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

【文学/日本文学評論随筆その他】『文藝春秋』昭和49年11月号に掲載された「田中角栄研究」は、時の最高権力者・田中角栄を退陣に追い込んだ。2本のレポートはどう取材され、日本の政治と言論をどう変えたのか。歴史的記事の真相を追究した傑作ノンフィクション。解説は池上彰氏。

塩田潮[シオタウシオ]

内容説明

『文藝春秋』昭和49年11月号に掲載された「田中角栄研究」は、時の最高権力者を退陣に追い込んだ。二本のレポートはどう取材され、日本の政治と言論をどう変えたのか。多くの関係者の証言をもとに「田中角栄失脚」のドラマを描く傑作ノンフィクション!

目次

序章 昭和四十七年七月
第1章 政治家田中角栄
第2章 日中復交と列島改造
第3章 落日―石油危機以後
第4章 立花隆・児玉隆也
第5章 「事実」の発掘
第6章 権力と雑誌ジャーナリズム
第7章 『文藝春秋』昭和四十九年十一月号
第8章 政権崩壊
終章 幕が下りて

著者等紹介

塩田潮[シオタウシオ]
1946年高知県生まれ。ノンフィクション作家。慶応義塾大学法学部政治学科卒。『霞が関が震えた日』で第5回講談社ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわうそ

47
★★★★☆戦後最も影響力のあった首相田中角栄がなぜ倒されたのかその謎に迫ったノンフィクション作品。金権政治の権化ともいえるこの男は人間的な魅力に溢れていた。しかし、金に物を言わせるこの男はマキャベリが言ってのけたように金をばら撒いたために人に恨まれた。さらに田中角栄の言論弾圧的な行動は民主主義としてはあるまじき行動である。そこに異論を唱えたのが立花隆、児玉隆也と言った人たちであった。まさにジャーナリズムの原点はここにあると思う。政府の暴走の歯止めはジャーナリズムが担うべきである。2017/03/31

禿童子

35
現代でも「文春砲」によって政治家のスキャンダルが暴かれるのは珍しくないが、文藝春秋「田中角栄研究」の二本立ての記事で1つの内閣が葬り去られたことは歴史に残る事件だ。記事が出るまでの文春サイドの取材の内幕と田中角栄をめぐる人々の反応を詳しく追った本書は貴重な記録。人心収攬の天才と言われた角栄が意外に繊細でシャイな人柄であるのは興味深い。政権が言論弾圧に走らなかったのは、今からみればずいぶんフェアに見える。外国特派員協会が問題を取り上げるまで日本の新聞が沈黙していたメディアと政治の癒着の問題は今も変わらない。2021/02/23

ステビア

14
二つの記事はいかにして首相を退陣に追い込んだのか?良質のルポ!2020/06/12

サイエン

0
誰それが不倫しているとかと報じている、最近の雑誌(その方が売れるのでしょうが)と違う権力に対しペンで対峙するジャーナリストの話。自分の仕事には誇りを持ちたいものですね。2017/10/20

Eiji Nanba

0
戦後政治史に一石を投じた「田中角栄内閣総辞職」には、当時の「文藝春秋」の記事が影響しているのはよく聞く話だが、この本では総辞職そのものではなく、記事ができあがるまでの間の、ライターと政治家のそれぞれの動きを生々しく描いている。この本は、もともと平成14年に出ているので、昨今の「角栄ブーム」に迎合して書かれたものではないところもいいですね。2017/01/14

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