朝日文庫<br> ウルトラマン「正義の哲学」

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朝日文庫
ウルトラマン「正義の哲学」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022618221
  • NDC分類 778.8
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【文学/日本文学評論随筆その他】「ウルトラマン」を教材に、善悪とは何かを教えてきた名物中学教師の授業を再現! 「国際紛争」「領土・民族問題」「核開発」「テロリズム」など、シリーズの各作品が内包する?W正義への問い?Wを考察。文庫化にあたり「集団的自衛権」など今日的なトピックスも大幅加筆。

内容説明

『ウルトラマン』をテキストに、善悪とは何かを考察する講義を再現!地球人とウルトラマンは絶対的な善で、怪獣や異星人は必ず倒されるべき存在なのか―?「核開発への警鐘」「領土・民族問題」など、シリーズ各作品に内在する“正義への問い”を照射する。

目次

第1章 「正義」と『ウルトラマン』
第2章 『ウルトラマン』の「科学」と「自然」
第3章 近代化する日本と『ウルトラマン』
第4章 『ウルトラマン』に描かれた心の闇
第5章 反逆する大衆と『ウルトラマン』
第6章 『ウルトラマン』とナショナリズム
第7章 『ウルトラマン』正義実現へのメッセージ

著者等紹介

神谷和宏[カミヤカズヒロ]
1973年北海道生まれ。批評家、国語教師。駒澤大学文学部国文学科卒。放送大学大学院修士課程在学中。社会批評、教育論、ポップカルチャー論等を手がける。文学講読や現代思想による方法論を用い、怪獣や異形が何の表象として機能しているかを考察する「怪獣表象論」を研究。また新たなメディアを研究の爼上に上げることでの国文学の復興についても考えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

78
ウルトラマンという物語を使い、正義というものを考える作品。これだけ長きに渡り、ウルトラマンが続いてきたのは、その物語に様々なメッセージを込めていたから、なのかも知れない。ウルトラシリーズは、勧善懲悪にウルトラマンを置いて居ないし、人間に害をなす存在を全て、悪というくくりをしていはいない。むしろ正義が先に在るのではなく、相互理解を目指す姿勢や共存共栄への努力を続ける行動に、正義が在るという事を感じる。善悪などと、どちらかに割り切れる物ではなく、歩み寄る曖昧な状態の中にこそ、正義が隠れているのかも知れない。 2021/07/30

Bugsy Malone

39
初代ウルトラマンから平成ウルトラマンまで、作品に込められたメッセージから「正義」というものについて、現役国語教師である著者が非常に読み易い文章で考察している。時代の流れや価値観の違いで変わってしまう「正義」の曖昧さ、異形な者に恐怖し排除しようとする「正義」、最も恐ろしい弱者を装った強硬な「正義」。数々の名作の中からエピソードを拾い上げ、それらをテキストとして「正義」を掘り下げて行く。若い世代やウルトラマンを子供の観るものと思っている方には是非読んで戴きたい一冊です。2015/06/27

いちろく

26
子供の頃見ていたアニメや特撮を大人になって見た時に、初見時では気がつかなかった良く練られたシナリオや伏線に思わず釘付けになった事、ありませんか?私はあります。教育の題材にウルトラマンシリーズを使用している著者による正義の哲学。怪獣や異星人を正義の為に倒すだけではない話を取りあげ、読む側にも疑問を促す内容には、ページを捲る手をとめ考えてしまう箇所も多々。今もなお、根強いファンがいるのは、単なる勧善懲悪の話ばかりではなかったから、と気がつく。子供の頃の再放送でしか知らない世界ですが、また見たくなってしまった。2015/10/01

hanchyan@つまりはそういうことだ

25
面白かった。ウルトラシリーズ作品の研究・批評には切通理作氏の名著「怪獣使いと少年」があり、この優れた作家論・作品論を意識しつつ同じ土俵でマイペースに持論を展開すること自体にまず拍手。ブッシュ政権を糾弾するなどかなり左翼的な(笑)視座をそれこそ一端「括弧で括って」みれば、本書はシリーズ作品を足がかりに現代を読み解こうと試みる時評として興味深い。5章以降が俄然良い。大学生の感想にはちょっと笑った。ものすごく読みやすく、いくぶん説教臭いのが玉に瑕だがそれも「括弧で括って」(笑)ハイティーンにオススメしたい。2015/03/25

しょうじ@創作「熾火」執筆中。

20
【1回目】1973年生まれの中学国語科の先生が、ウルトラマンシリーズを題材に行った授業がきっかけで作られた本。2011年6月刊(2015年2月、タイトルを変えて文庫化)。「文庫化にあたって」にあった、「「他者」とは「悪意」を持った「敵」であるとみなす論理が、これまで以上に増えてきた」に胸を突かれた。実相寺昭雄、金城哲夫、上原正三らの名前は早くから知っていたが、「Who?」という方は読むといいかもしれない。平成期のウルトラマンは、見るかなあ~??2017/08/02

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