内容説明
「あらゆる戦略・政策の波及効果をシミュレーションで比較せよ」という“数理”の孫子兵法。敵軍からも将軍・幕僚を抜擢し、新時代を築いた“人事”の曹操。二つの智恵が最新文献と、読みやすい現代訳でよみがえる。現代組織論・経営科学の基礎となった名著の新装版。
目次
プロローグ 孫武と曹操
計篇
作戰篇
勢篇
謀攻篇
形篇
行軍篇
軍爭篇
實虚篇
九變篇
地形篇
九地篇
用間篇
火陳篇
幻の「孫子兵法」
著者等紹介
中島悟史[ナカジマサトシ]
1962年東京都生まれ。成城大学大学院経済研究科博士課程前期修了。株式会社船井総合研究所・人事教育指導部、船井総研ビジネススクール・教務担当マネージャー、財団法人松下政経塾・松下幸之助塾主理念研究プロジェクト、中央大学研究開発機構を経て、政治行政生産性研究所を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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テツ
21
お馴染みの孫子にみんな大好き(?)曹操が自ら注釈をつけて部下の将軍たちの教科書に用いた兵法書。二千五百年前の兵法書なのに(曹操が注釈をつけた時点で既にオリジナルから七百年ほど経過)現代に生きる上でも有益なアドバイスが山盛りで、戦う上で大切なことって時代を経ても大して変わらないんだなあと感心する。そしてここに書かれた情報の重要性を読み解き部下の間に広めた曹操の天才っぷり。治世の能臣、乱世の奸雄。善にも悪にも全てにおいて類稀なる英雄だよな曹操は。2017/05/29
イコ
2
大学の友人に貸したまま退学してしまったので紛失していた本の新装版。適当にめくって読んでも面白いのでボロボロになるまで読んでいたので改めて再読と言ったところだ。孫子兵法の本は色々あるけど、この本が一番好きですね。2021/01/29
秋
2
有名な兵法書。戦争はソロバン勘定、戦の勝ち負けは開戦前に8割決まる。戦の妙技は高度な情報戦。部下を無下にしては戦に勝つのは不可能。部下に敬愛されない指導者は失格。最も素晴らしい将軍は戦をせずに勝つ将軍。兵力は自国を守るだけ。と、兵法書という名ではあるけど、現代社会でも充分通用する知恵満載の本。読んで損のないオススメ本。2014/10/31