出版社内容情報
【宗教/宗教】唯幻論をもとに文化や社会などを考察してきた著者が、欧米やイスラム社会をつくり上げた「一神教」を精神分析する。世界中で紛争を生み続ける一神教の特質を解き明かし、他者の価値観を認め、共存できる多神教的姿勢への転換を提案する。
内容説明
一神教は、己の価値観や正義を死守しようと異文化を攻撃する。現代に必要なのは、他者を認め、共存する多神教的姿勢だ―。唯幻論を基に社会や文化を考察する著者が、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の歴史に潜むトラウマを探り、今も紛争を生み続けるその理由を解き明かす。
目次
第1章 一神教は特異な宗教である
第2章 自我は宗教を必要とするか?
第3章 なぜ多神教は一神教に負けるか?
第4章 科学も一神教か?
第5章 正義はなぜ復讐するか?
第6章 一神教は戦争の宗教か?
第7章 イスラムはなぜ聖俗分離できなかったか?
著者等紹介
岸田秀[キシダシュウ]
1933年香川県善通寺市生まれ。精神分析の立場に立つ思想家。人間は本能が壊れて、現実を見失い、幻想の世界に迷い込んだ変な動物であるとの唯幻論に基づいて、自我、神経症、セックス、宗教、歴史、国家、文化など、人間に関するさまざまな現象を解明しようとしている
三浦雅士[ミウラマサシ]
1946年青森県弘前市生まれ。評論家、月刊「ダンスマガジン」顧問。「ユリイカ」「現代思想」、月刊「ダンスマガジン」、思想誌「大航海」などの編集長をつとめる。95年に『身体の零度』で読売文学賞、2002年に『青春の終焉』で伊藤整文学賞、また12年に『出生の秘密』『漱石』『人生という作品』などを対象に日本芸術院賞・恩賜賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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らむだ
inaryoXD11
邑尾端子
水無月十六(ニール・フィレル)
くろつるばみ