出版社内容情報
自殺がもっとも多い50代。心が疲れたときどうすればいいのか。「あれはあれで良かったと受け入れる」「年齢のせいにしない」「楽しくないのは小さな不愉快の積み重ね」……。心理学者である著者が50歳からの心の癒やし方について綴った本。
内容説明
働きざかりでプレッシャーも大きく大変な50代。心が疲れたときどうすればいいのか。長年、ラジオ番組で人生相談のパーソナリティをつとめ、「心」と「生き方」について数多くのベストセラーがある著者が、50歳からの生き方と心の癒し方について初めて綴ったエッセイ。
目次
1(年齢のせいにしない;明日を考えると明日にとらわれる ほか)
2(老いることは成熟すること;若い頃の価値にしがみつかない ほか)
3(自分の居場所を間違えていませんか;「生きること」と「稼ぐこと」は同じではない ほか)
4(周りの人の心をよく見る;騙されないための心がけ ほか)
著者等紹介
加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年東京生まれ。早稲田大学名誉教授、作家。東京大学教養学部教養学科卒、同大学院社会学研究科修士課程修了。ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員、日本精神衛生学会顧問、産業カウンセリング学会元理事。また40年以上にわたり、ラジオ番組の人生相談のパーソナリティもつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベランダ
18
日本人は「歳だから…」と言いすぎるのが洗脳になってると思う。不調があると、すぐ歳のせいにするが、同年代から上の人に失礼な「ただの言い訳」である。老後の不安という言葉も聞きすぎて、そのせいで不安になっている。老後不安が強い人は若い時から不安なのである。言いたいことが言えず、我慢していることをいろんな工夫でごまかして生きてきた積み重ねが根雪のようになっている。そんな状態で自我を崩すと「カモられ老人」になるだけなので、若いうちに騙されたり悔しい想いをしたことを学びに変えてこざっぱりと、誇り高く生きよう!2021/02/05
ひと
13
50歳というタイトルに惹かれて、久しぶりの加藤先生本。騙されない、搾取されない老後にするための能動的な生き方のススメ。曽野綾子氏のいい人をやめる生き方に通じるところがあるかも。しがらみの中でいい人になろうとしないで、そろそろ自分にとって大切なこと、やりたいことを意識して過ごすことが必要なようだ。これまでも、騙されかかったことや多少搾取されたことはあったと思うけど、大過なく過ごせてこれたことはすごいことなんだな。これからはもっと油断せずに、我を通して楽しんで生きていこう。変なプライドや承認欲求は捨てよう。2023/10/15
紫羊
13
加藤諦三氏の本は定期的に読みたくなる。読むと心が休まる。2021/06/28
ゆうら
7
歳だからということはない。体力的には衰えても、精神的には成熟に向かっていきたいね。ちょっと同じことが繰り返し出てきてくどいところもある。でも、本当にそうだと思えることが書いてあると思う。2022/01/14
ima
3
執着していたいろんなもの(見栄・物・しがらみ・したくないこと)を削ぎ落として、今日まで生きてきたことを凄いとそこにほこりと感謝を持って生きること・・だな。本書の中で紹介されていた、テレンバッハのメランコリーも読みたくなった。2014/04/05