出版社内容情報
【文学/日本文学】石川直樹氏が南極で読んだSF、辛酸なめ子氏が性のめざめを覚えた本、北村薫氏が父から受け継いだ一冊、ブックディレクターの幅允孝氏が子どもに読ませている絵本……。各界の読書家たちが披露する、とっておきの一冊とは?
内容説明
題名を忘れても、読み終えていなくても、たとえ失くしてしまっても…その「本」が人生に彩りを添えてくれた。各界の著名人82人が出会いの瞬間などを明かす本書を読めば、あなたにとっての大切な一冊もきっと見つかる。「週刊朝日」連載をまとめた文庫オリジナル。
目次
キスへの憎しみ―読むのが早すぎた一冊(藍川京)
お粗末な書店と大雨―高校生で出会った二人の「作家」(青山南)
ありがとう―ただひたすらおもしろい本(阿刀田高)
役所をやめる決意を固めた―二十八歳の岐路で(安部龍太郎)
忘れしまった本―旅行中に読む本がなくなって…(新井素子)
保育園体験の意外な影響―十代後半、食わず嫌いだった本(荒井良二)
“抗えぬ運命”を想像する―旅の最中のご当地本が…(有栖川有栖)
上京するはずだった姉―歴史から学ぶために(生島淳)
不気味な気配、不思議な語感―父の書斎から(井上荒野)
古書店の棚におかれた子供の夢―小学生の挫折体験(井上章一)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
41
各界の著名人が、忘れられない一冊を紹介しています。作家さんもいれば教授や、映画監督も。どの方もかぶっていないことが新鮮。今の人生を決定づけたり、親子の思い出に浸ったりと様々です。ひいき目に読むとやはり、三浦しをんさんの一冊は良かったです。思わず読んでみたくなります。私にとって忘れられない一冊は何だろう。まだ答えは出せそうもありません。2014/04/05
penguin-blue
31
新年に何を読むかに迷っていわゆる書評本かと思って選んだら全然違いました…何せ読了していない本をあげている方多数。「本」をお題にした印象に残るエピソード、と言うことでの競作エッセイ。その本を読みたくなる、という訳ではないのだけれどそれぞれに選んだ理由と、浮かんでくる情景が面白い。と言うか、本に関わって生きている方々だけあって、人生の節目に自然と本があるのか、それともあえて絡めているのか…。いろいろな方が書いていますが、平等にアイウエオ順なのもいい。2017/01/03
さよなら東海林さだお・寺
31
週刊朝日の連載をまとめたもの。ある一冊にまつわる思い出。今人気の人々(園子温・中島文則・三浦しをん・吉田豪etc)も登場。どれも本の話だから気持ち良く読める。時々ほろ苦い気持ちになるものもあるが、井上章一が石森章太郎『少年のためのマンガ家入門』を論じた文章のほろ苦さは世代の違う私にもそのノスタルジーが理解できる。漫画家は大抵の子供が一度挫折している職業ではあるまいか?。全編楽しく読めた。2014/01/28
藤瀬こうたろー
21
試験勉強で本断ちしているときに、読書への渇望を癒すために手に取った本。著名人たち(主に小説家)が心に残った本を2、3ページで書いていて、ちょびちょび読むのにちょうど良かったからだ。10年前位に編まれた本だが、既に鬼籍に入っている人も何人かいる。僕が最近凝ってる短歌の歌人も何人かいた。受け狙いなのか正直はぁ?という人も数人いたが、著述でならしている方々だけあって読み応えあるものだった。印象に残ったのは、辻村深月、志茂田景樹、久田恵。辻村さんのファンレターを覚えててもらってたエピソードはほほえましかったなー。2024/05/11
ともとも
20
作家、タレント、著名人の本と、それに纏わるエピソードが 個性豊かで面白みがあって、さらにはその人個人の生きてきた証、歴史などを感じてしまいます。 さらには、本の世界、読書を楽しんで、それを愛しているという共通した思いが伝わってきて、 本、読書が、いかに心の栄養になっている、或いは人生の糧になっている。 だから、読書って素晴らしいと、しみじみ思わされてしまいました。 共感と気になる本がチラホラあって、読書欲をかきたてられながらも 自分の忘れられない1冊って何だろうと考えさせられてしまいました。2015/05/23




