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朝日文庫
偉人たちのカルテ―病気が変えた日本の歴史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 219p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022617576
  • NDC分類 490.21
  • Cコード C0121

出版社内容情報

高熱で水風呂を沸騰させたという平清盛の病名とは。蚊に刺されたことが死の原因となった足利尊氏。薬好きがあだとなって寿命を縮めた徳川家康――。現代に生きる医者が、様々な史料や先行研究を元に日本史の重要人物を「診察」し、その詳しい病名と治療法を明らかにした書。聖徳太子から明治維新の功労者まで、偉人たちの運命と日本の歴史を激しく揺さぶってきた「病」の姿を浮き彫りにする。

内容説明

現代医学の視点で見た、知られざる日本史の姿とは?水風呂が沸騰したという平清盛の高熱、いまだ諸説入り乱れる武田信玄の死因、要領よく幕末を切り抜けた徳川将軍の最期、岩倉具視に天皇毒殺犯の汚名を着せた伝染病など、日本史上の有名人の病気を現役医師が解明する。

目次

第1章 飛鳥の地に跋扈した疫病
第2章 平安貴族を悩ませた糖尿病
第3章 病死した鎌倉・室町幕府の将軍たち
第4章 生活習慣病に制覇された戦国武将たち
第5章 徳川家の屋台骨を揺さぶった病いの数々
第6章 幕末・明治を震撼させた伝染病

著者等紹介

篠田達明[シノダタツアキ]
1937年愛知県生まれ。医師、作家。名古屋大学医学部卒。79年に「本石町長崎屋」で第8回小説サンデー毎日・時代小説部門新人賞次席、83年に『にわか産婆・漱石』で第8回歴史文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ユウユウ

34
篠田達明氏の本は何冊か読んだことがあり、記述が重複している部分もあるのですが、この本は古代から近代までを扱っているので、他の著作以上に歴史概観的な要素もありました。もし現代であれば…というのは、ナンセンスと言えばナンセンスなのですが。でもそういうことを考えるのも、また歴史の面白さ。さらっと楽しめました。2015/05/27

maito/まいと

7
どこかで読んだことあるなあ、と思っていたら、以前読んだタイトルの文庫版だったらしい。改めて読むと、「人が歴史を作る」の名言をかみしめることになった。歴史上の有名人物達の健康状態を大小の文献から検証し、本当の病名や死因は何だったのか、きちんと検証してくれている。毒殺や暗殺の類いが噂されている方々の死因も紹介されているので、政治的・推理要素以外の観点として、非常に参考になる話が多い。人物によって紹介や検証に大きなばらつきがあるのが残念ではあるけれど、現代との病状比較を糧にして、改めて命の重さを感じる一冊だ。2014/04/28

getsuki

5
もしも診察室に歴史上の偉人が並んでいたら……想像するだけでも結構笑える。そんな発想から書かれた本書は、偉人たちの死因や罹っていたと思われる病気を紹介している。死因に諸説ある人は文献を引用しながら著者の見解も読むことが出来て面白い。現代での治療にも言及しているので、二度学べるのもいいと思います。2015/08/05

jj

2
日本の歴史上の有名人を、現代の医師が死因となる病名診断を下す内容でとても楽しめました。平安貴族が甘いもの好きで糖尿病に苦しんでいたとか、古代の疫病対策として、青蠅駆除や疫病人の隔離、室内を薫蒸するなど、恐らく経験則に基ずくであろう予防医学的な記録がなされていたり、とても興味深い内容でした。2015/12/19

らいしょらいしょ

1
この表紙絵のように、お医者さんにちゃんと診てもらってしかるべき処置をなされていたら。そんなIFを考えてみてもしかたないのだけど、確かにこの人がもう少し長く生きて活躍していれば、歴史はいささか変わっていたかもしれない。あ、「モナリザは…」の著者だったの?なるほど。印象に残っているのは、平清盛かな… 湯が沸くって!人生の最期は、どんな偉人たちにもやってくる。防げる病なら、心がけて防ぎたいもの。2018/03/28

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