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朝日文庫
新聞記者の流儀―戦後24人の名物記者たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 343p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784022617293
  • NDC分類 070.16
  • Cコード C0195

出版社内容情報

 昭和の重大事件を報じた24人のジャーナリストを列伝でつなぐ。彼らは、何と戦ってきたのか。その時代背景に迫りつつ、ジャーナリズムが力を持っていた時代の記者たちが持つ矜持を浮き彫りにする。マスコミ志望者必読の一冊。

内容説明

現場で「敗戦」を見つめた毎日新聞・藤田信勝から、天声人語の名コラムニスト・深代惇郎まで、今は亡き24人の名物記者を列伝でつなぐ。彼らは、何と戦ってきたのか―。時代背景に迫りつつ、新聞が力を持っていた時代に活躍した記者たちの群像を描き出す。

目次

「降伏の新聞」を作り、敗戦後の日本を見つめた―藤田信勝
独軍パリ入城とサンフランシスコ講和会議の目撃者―守山義雄
真剣勝負の名インタビュー「人物天気図」の“葉”―斎藤信也
原爆被害を世界に報じた『アサヒグラフ』編集長―飯沢匡
中傷と非難にさらされた下山事件“自殺説”―平正一
生涯をかけて追い続けた下山事件“他殺説”―矢田喜美雄
川端康成が絶賛した鮮烈な「外国拝見」―門田勲
佐藤栄作の寝室から現れ出た、伝説の取材力―後藤基夫
GHQの圧力下、朝日の論説を率いた理想主義者―笠信太郎
第五福竜丸の被曝をスクープした「記者の第六感」―辻本芳雄
市井への眼差しが読者を魅了した「よみうり寸評」―細川忠雄
事件報道を変えた「ある事件記事の間違い」―疋田桂一郎
かつて新聞記者だった詩人たち―六名の詩人
戦後の朝日新聞を背負った「管理職型記者」―信夫韓一郎
サリドマイド薬害を初めて報じた名社会部長―田代喜久雄
被害と加害の関係を明確にすること、それが記者の仕事―松本得三
「ロンドン→東京五万キロ」国産車紀行―辻豊
タブーへ体当たりしつづけた「三冠王」―吉野正弘
知性とユーモアに富んだ珠玉の「天声人語」―深代惇郎

著者等紹介

河谷史夫[カワタニフミオ]
1945年生まれ。早稲田大学第一政治経済学部卒。70年朝日新聞に入り、社会部、社会部デスク、企画報道室編集委員、編集局特別編集委員から論説委員。92年9月から2年4カ月、コラム「きょう」を担当。94年から7年間、書評委員を務め、2003年から5年間、コラム「素粒子」を執筆した。2010年、退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆき

6
元新聞記者が、戦後以降の名新聞記者24人を取り上げ、世の中の動き・歴史の変遷とともに各記者の魅力を綴る本。 あとがきによると、新聞記者の仕事は、起きている事柄を定義すること。殺人事件がただの殺人でなくテロであるなら「テロ」と定義しなければならない。そのためには取材しなければならないし、明確な判断力を持っていなければならない。 記者、デスク、論説委員、管理職…いろんな仕事がある。 それぞれ全部大事な仕事だが、知性と感性、達意の文章、論理的思考と膨大な読書量がなければなり得ない名コラムニストの話は特に魅力的。2022/11/02

かしたか

3
 朝日新聞で連載したものを加筆し文庫にまとめたもの。文体が新聞記事調のため、少々読みにくい。  戦後の名物記者で、すでに亡くなっている24人を取り上げる。生い立ちから新聞社での活躍、その後亡くなるまでの記者の一生を、その記者の書いた記事や発言、周りの人の回想を交えながら追う。  当たり前だが記者にも実に様々な性格や物の見方を持った人がいる。平坦に見えていた今日の新聞も、実は多くの記者の手で作られていると知ると少しその読み方が変わる。2012/09/19

sasha

2
文章がいささか読み難いかな。戦後の名物記者24人のミニ評伝。「昔はよかった」の懐古趣味でもあるが、24人それぞれ個性が強くて強烈だ。打ちのめされるのは分かっている。それでもやっぱり深代惇郎の「天声人語」を読みたくなった。さて、今、現役の新聞記者のうち、この24人のように後世に名を残す記者が何人出てくるだろうか。あ、その頃、私は生きている?2012/11/08

前田直彦

2
久々に面白い本に出会った。 名記者、名文家たちのエピソード集。 その中で一番印象に残ったのは奇しくも信夫韓一郎だった。 辰濃和夫が神様と絶賛した「葉」こと斉藤信也も良かった。 日本人とは何だろう、という問いを持ち続け、ロンドン→東京5万キロを旅した辻豊の結論も沁みた。2012/09/12

tunetunetune2

1
いろんな記者の生きざまが語られている。ただ、一番気になったのは最後の著者のあとがきかも。2015/11/30

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