朝日文庫
共依存―苦しいけれど、離れられない

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  • サイズ 文庫判/ページ数 216p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022617248
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0195

出版社内容情報

【文学/その他】引きこもりの息子と母、ギャンブル・アルコール依存症の夫婦、ダメ男を常に選んでしまう女性……。「私が見捨てればあなたは生きていけない」という幻想の背後に張りついた「共依存」の罠を、ベテランカウンセラーが小気味よく分析。

内容説明

家族問題に関わってきたベテランカウンセラーが、「私が見捨てればあなたは生きていけない」という幻想の背後にある「共依存」の罠を、臨床例や映画などを題材に小気味よく分析。引きこもり、ギャンブル・アルコール依存症に悩む家族を解決へと導く。

目次

第1章 アダルト・チルドレンと共依存
第2章 共依存とケア
第3章 ケアする男たち
第4章 『風味絶佳』は「風味絶佳」だ
第5章 「冬のソナタ」は純愛ドラマか?
第6章 母の愛は息子を救えるか?
第7章 かけがえのなさという幻想
第8章 暴力と共依存
第9章 偽装された関係

著者等紹介

信田さよ子[ノブタサヨコ]
1946年岐阜県生まれ。臨床心理士(原宿カウンセリングセンター所長)。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。専攻分野はアディクション全般、アダルト・チルドレン(AC)、家族問題、DV(ドメスティック・バイオレンス)・虐待など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

29
家族関係の病理として共依存が捉えられている。人間関係に関する嗜癖ということだろう。著者は人間は依存する生き物と捉え、依存そのものを否定していない。共依存に対しては支配なんだと厳しく指摘して依存と区別する。こうした嗜癖を抱えながら生きざるを得ない社会構造には直視する必要がある。自分にとっても厳しい指摘が多かった。2020/02/08

なるみ(旧Narumi)

22
わかりやすく書かれた一冊でした。2018/05/01

ウィズ

22
いろいろ家庭に問題があると成人した後問題がでてくるんだ・・・この本を読んだ読メ会員の一人が下手なホラーよりよほど怖いと感想に書かれていたけど、まさしくそのとうりだとおもいました。2013/07/09

トラバーユ

13
「共依存は依存でなく支配である」「依存してくる相手を弱体化して支配する」この辺りが自分にとっては新しいアイディア出会った。それから「アダルトチルドレン」や「共依存」の言葉の定義が前半部分でされていたのがよかった。元々はアルコール依存症の分野で使われていた言葉なんだね。でも今の著者の定義では「現在の自分の生きづらさが親との関係に起因するのを認めた人」ということらしい。共依存の問題は本当に難しいと思う。見捨てる勇気はなかなか持てないし、見捨てて本当に終わってしまう場合もある。2018/07/08

mochi

12
なかなか重苦しい本だった。アダルトチルドレン についての定義だとか、ヨン様ブームの裏にあるパターナリズムやその他の映画や小説に描かれた共依存についての考察、実際のカウンセリングでよくあるエピソード、ジェンダーから見た共依存についてなどが書かれている。恋人関係で、彼氏の世話を焼いていて面倒見が良さそうなのに、実は彼氏を支配下に置いて自分自身を満たしているという話は無意識なだけに恐ろしいとさえ感じた。それだけ共依存は根が深く、治療にも時間がかかる。生きやすくなる人が増えますように。2022/02/13

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