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朝日文庫
作家の口福

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  • サイズ 文庫判/ページ数 290p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022616890
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

贄沢なチーズ鱈、卵の黄身をとろっと絡めたトースト、はんぺんのオイルフォンデュ、白砂糖入りの七草粥、ハーブティーで淹れたココア、モンゴルのいのちを頂くヤギのシチュー…20人の作家が自分だけの“ご馳走”を明かす。読めば「美味しい!」を共感できる極上のエッセイ集。

目次

恩田陸の口福
絲山秋子の口福
古川日出男の口福
村山由佳の口福
井上荒野の口福
山本文緒の口福
藤野千夜の口福
川上未映子の口福
森絵都の口福
津村記久子の口福
三浦しをんの口福
江國香織の口福
朱川湊人の口福
磯崎憲一郎の口福
角田光代の口福
道尾秀介の口福
池井戸潤の口福
中村文則の口福
内田春菊の口福
中島京子の口福

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

385
かつては食を語りながら卑しさに堕せず、むしろ豊饒を感じさせる、あるいは「いき」の美学を垣間見させる作家がいた。谷崎潤一郎や池波正太郎がそうである。本書は「作家の口福」と題して、20人の作家たちの食にまつわるショート・エッセイ(各人4篇づつ)を集めたものである。元来は朝日新聞に連載されていたものだが、おそらくは「食に関してならどんなことでも結構です」といった、編集部のコンセプトの甘さが災いして、凝縮度の弱いものになってしまったのは残念至極である。そうした中で存在感を示しえたのは角田光代、中村文則の2人か。2017/03/06

hiro

157
20人の作家の朝日新聞に連載させた食に関するエッセイ集。うち9人は何かしらの作品を読んだことがある方でした。既読の作家のエッセイを読むと、未映子さんはいつもより遠慮気味だが、例の句読点の少ない文書、しをんさんは、これも少し遠慮気味な自虐ネタ?、光代さんは、旅行好きらしくすべて旅行ネタと、作家さんの特徴・好み等が見えてきます。ところで、20人の多くが芥川・直木賞の受賞者でした。芥川・直木賞受賞者には、このような軽い新聞連載のエッセイみたいな仕事がくるのですね。やはりすごい賞だと変なところに感心しました。2012/03/27

いつでも母さん

109
うん。サックリ読了でした。しをんさん目あてだったのだが(勿論、面白かったよ~)それぞれの作家の『食』面白かった!朱川さんの『蕎麦屋』に頷いたり、道尾さんの『バーにて』にグッと来たりもした。食いしん坊の私には、どんな時間帯に読んでも誰のエッセイでもお腹がすくわぁ(笑)2015/07/04

エンブレムT

96
「食べ物について好きなことを好きなだけ」というテーマで書かれた、20人の作家による“自分だけのご馳走“を明かしたエッセイ集。掲載されたのが朝日新聞土曜刷りということで、緩いながらもややよそゆき風味かも。同じテーマで書いていても、そのアプローチ法は作家によって全く違っているので楽しく読めました。小説を読んだ時に抱いていた印象からはかけ離れたご本人像が浮かび上がってきた方がいらっしゃったのも面白かったです。気のせいか、愛読度が高い作家さんになるほど、日常生活の中で酒を飲む理由を探しているような・・・(笑)2013/04/22

miyumiyu

91
直木賞・芥川賞受賞中心に、20人の作家が語る美味しいエッセイ。おもしろかった!恩田さんの、旅のお供のぐいのみから引き込まれる。お目当ての朱川湊人さんは、エッセイもノスタルジックで期待を裏切らない。初読みの、絲山秋子さん、古川日出男さん、山本文緒さんの食エッセイが上手い。中村文則さんはおもしろくて、小説も読んでみたいと思った。絶対食べてみたいのは、森絵都さんのオイルフォンデュのはんぺん。三浦しをんさん、道尾秀介さんは、食レポじゃなくても十分おもしろい(≧∇≦)さらりと読める、読み応えあるエッセイ集。2018/08/28

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