内容説明
世論を味方に開業させた東海道新幹線、不況や関東大震災を克服して完成した地下鉄、1430人が亡くなった青函連絡船遭難事件後に採られた改革とは―。死をも恐れない熱い信念で誕生した鉄道をはじめとする交通の歴史が、詳細なデータをもとに緻密に綴られた著者渾身の1冊。
目次
第1章 日本の鉄道を変えた「そのとき」(東海道新幹線の誕生;連結器の取り換え;本州と九州が陸続きに;地下鉄の誕生;鉄道近代化の第一歩)
第2章 高度成長期の栄光と挫折(4042万人;ひかりは西へ、国鉄は斜陽へ;列車の最高速度は時速120キロメートルへ;東北に訪れた夜明け;国鉄が切り開いたハイウェイバス)
第3章 産みの苦しみ―現代への貴重な礎(丹那トンネル建設の苦闘;青函連絡船最悪の日を克服して;客車の車体は木製から鋼製に;手探りの状態で始まった電化;国鉄離れのスタート)
第4章 知られざる歴史(「政治駅」の真実;ゴムタイヤ地下鉄誕生秘話;「迷惑乗り入れ」の実体;鉄道版「夏草や兵どもが夢の跡」;雪に強い新幹線はこうして生れた)
付章 日本国有鉄道はなぜ破綻したのか
著者等紹介
梅原淳[ウメハラジュン]
1965年東京生まれ。鉄道ジャーナリスト。大学卒業後、(株)三井銀行(現・三井住友銀行)に入社。その後、雑誌編集の道に転じ、(株)交友社月刊「鉄道ファン」編集部、(株)あいであ・らいふ月刊「頭で儲ける時代」編集部、(株)文化放送ブレーン月刊「ナース専科」編集部を経て2000年からフリーに。鉄道関係の書籍や雑誌への寄稿、テレビでのコメンテーターなどを中心に活動中。また、旅行、写真といった分野の書籍や雑誌の編集、執筆にも携っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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