内容説明
「ママ、教えてくれてありがとう。僕、絶対に死なないから、がんばるから大丈夫」―絶望的ながん(横紋筋肉腫)を告知する母と、それを真っ正面から受け止め、精一杯生き抜いた6歳の子。運命と呼ぶにはあまりにも壮絶な親子の闘病記。
目次
序章 新天地(こんにちは赤ちゃん;新天地を求めて)
第1章 発病(足が痛いよ;告知―逃れられない現実 ほか)
第2章 再発、そして転移(生きていた「岩ちゃん」;放射線治療が始まった ほか)
第3章 臨終―私の腕の中で(死んでもまた会えるかな?;病院に帰っておくれ! ほか)
著者等紹介
森下純子[モリシタジュンコ]
1959年、東京都足立区千住生まれ。日本赤十字社の水上安全法指導員・救急法救急員などの資格取得後、ボランティア活動に参加。79年、ビルメンテナンス会社を設立、プール管理の仕事に携わる。その後小田原市に転居し、スイミングコーチを経て、建築物の内・外装・看板などを手がけるデザイナーとして独立。現在は難病の子どもと親のためのチャイルドホスピス設立を目指すNPO法人(認可申請中)「しげくんネット」を立ち上げ、活動推進のため、コンサートや講演活動を行っている
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感想・レビュー
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鈴
17
子供に告知かぁ…。亡くなったのは8歳だけど、告知をしたのは小1のとき。同じ年の息子がいるだけにいろいろ考えさせられた。個人的には子供への告知も決して悪いとは思わないのだが、ことあるごとに「死ぬかもしれない」というのを子供に言ってしまうことに疑問を感じた。子供のほうがずっと大人で、お母さんの未熟さがうかがえた。それだけお母さんの精神もぼろぼろだったのかな。スイミング中の笑顔の写真に泣けてくる。2012/07/20
荒川叶
10
頑張ったねって本当にいいたい。頑張って治療しても再発、本当に辛いですね2019/02/17
ひろけん
0
自分だったらどうするか。考えさせられました。2015/04/04
トモユキ
0
読み通すのが辛い一冊でした。失礼とは思いながらも、もし自分に同じことが起こったらと何度も考えてしまいました。病名の告知はあとがきで記されていたようにケースバイケースなんだと思います。どちらが正しいではなく、マニュアルも制作不可能です。皆、いずれ死ぬと理解しているつもりなのですが、もしも近くで病魔に侵された人がいたとしたら、身内には(特に子どもには)何も言えないかもしれないなぁ。2014/04/16
yukistandard
0
こうして、形を残すということと、誰かの心の中に残るということ。 意味なんて深く求めることは、無意味。 きっといつか、何かのタイミングで、読み返す。2012/04/11
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- 和書
- 労働と人生についての省察