内容説明
人を殺傷すること以外に使用目的のない物質、サリン。この毒物の研究、開発に没頭してしまった教団の「科学者」中川智正、土谷正実、遠藤誠一被告、さらにひたすら「殉教者」として法廷でふるまい続ける新実智光被告の証言を追いながら、オウム真理教と教祖・松本智津夫の病巣を洗い出す。
目次
「シャンバラ化計画」の失敗(新実智光被告)
「教祖」の激情(松本智津夫被告)
狂わされた十七歳の運命(松本智津夫被告)
口を閉ざす「教祖」(松本智津夫被告)
「厚生省大臣」の反論(遠藤誠一被告)
教団のサリンは弱い(中川智正被告)
古参幹部の責任(大内利裕被告)
渋々認める殺意(中川智正被告)
「奥さんを殺したのは私です」(中川智正被告)
前生の記憶(新実智光被告)〔ほか〕
著者等紹介
降幡賢一[フリハタケンイチ]
1945年生まれ。69年朝日新聞社入社。東京本社社会部員などを経て、現在編集委員
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