出版社内容情報
「身替座禅」など15編の物語で構成された、まんがで楽しむ町子版歌舞伎。1952年9月から『週刊朝日』で連載。後に単行本化されるが絶版となり入手困難となっていた、希少価値の高い作品の復刊。歌舞伎入門ブックとしても最適の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
34
他の方の感想に、すぐに絶版になったとありました。私は歌舞伎好きではあるものの、詳しくはないのですが、それでもこの本には首を傾げたくなるところが出てきました。なんとなく解釈が違うような?そして演目のルビも違うのがあって、私が間違えて覚えているのかな?「ぶんしちもっとい」と覚えているのだけれど?歌舞伎好きとしては再読はないでしょう。2019/08/10
あたびー
28
贅沢なオールカラーです。一部白黒版で別の本に収録されていたので既読でしたが、未読のものもあり楽しみました。長谷川町子先生のユーモアは誰も傷つけないチャップリンの笑いのようです。歌舞伎大好きだった町子先生だからこそ描けたこの世界、衣装やセリフなど細かいところまで素晴らしいです。2022/11/26
バニラ風味
13
母が貸してくれました。「切られ与三郎」「身代わり座禅」「三人三吉三巴白浪」「怪談 劇作除話」「文七元結」「忠臣蔵」「藤十郎の恋」「銭形平次捕物帖」の8話が収められた、カラーのパロディ漫画。どれも、原作をちゃんと知っていると、よくわかるのでしょう。でも、知らない話も、それなりに「アハハ」と笑えます。長谷川町子さんの漫画は、古くて新しい。そして、それなりの教養があって読むと、また、感じ方が違うのかも知れない、と思いました。2020/02/29
gtn
12
姉妹社の初版が1955年。海老蔵、後の十一代目團十郎にぞっこんの著者の趣味が高じてできた作品だが、すぐ絶版の憂き目に。当時でさえ、切られ与三郎や文七元結のあらすじを思い浮かべられる人が少なくなっていたのだろう。2019/08/08
sawa
0
☆☆☆2010/06/18